いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

青北の風に真向かふ犬の耳(あ)

 カミさんが伊豆に来た。

 先月末に義母が亡くなったことで、相続手続きの一切を義兄が行っているという。

 ついては戸籍謄本と印鑑証明書が必要とのことで、それを本籍のあるここの市役所で受け取って、すぐに義妹に転送しなければいけないと、そんなことを言っていた。

 それで、来るはずじゃなかったのに来ることになったらしい。ぶつくさ、ぶつくさ。

 

【きょうの一枚】忠犬ハチ公。

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 東京・渋谷駅前の銅像とはまた違って、写真で見るとどこか風格を感じます。

 ハチは、今からおよそ100年前の大正12年11月に秋田県・大館市に生まれ、翌年、東京の上野英三郎教授のもとへ送られた。

 上野教授が亡くなってからも渋谷駅で待ち続ける姿は、当時の新聞に取り上げられて話題になった。

 人々から「忠犬ハチ公」と慕われる所以である。

 渋谷駅前の交差点がスクランブルになった今も、静かにその行く末を見守ってくれています。 

 

【書】「駟」シ(No.1,561)

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「馬と四(シ)とで、馬四頭の意を表す。」(『旺文社漢字典第2版』) 

 四頭だての馬車。

 早そう。乗る人も吹っ飛ばされないかと気が気じゃなかったろうな。道だってアスファルトのようななだらかな道じゃなかったろうし。

 古代の馬車は、外側の二頭を驂(サン)、または騑(ヒ)といい、内側の二頭を服といったそうな。

 

【ディジタル画】『道草』二十四(No.1,001)

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 健三の姉は比田という男のところへ嫁いでいた。その比田から葉書が届く。島田(健三の養父)のことで話があるとのこと。

 約束の日に訪ねると、姉はかねてからの持病の喘息に苦しんでいた。

 作品では喘息のことをヒステリー呼ばわりしている。

 全集注解によると、「一般的には、ヒステリーは子宮からくる病、血の道の病と考えられていたので、精神的障害や原因不明の身体的障害が女性に起こるとヒステリー、男性に起こると神経衰弱と呼ばれることが多い。……」とある。

 明治の時代、ヒステリーは一種の婦人病として扱われていたんですね。

 

【昭和の風景】東海道五十三次「庄野」色付き(No.281)

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 横殴りの雨の峠道を、上る人下る人が足早に交錯するシーンです。何とも味わいがあります。人生の縮図みたいな絵ですね。

 道端と遠景近景に生えているのは、ブタクサでしょうか。ススキではないですね。

 この雑草は丈が人の身長を超えて伸びてます。

 秋の花粉症といえば、スギではなく、ブタクサ。

 薬を飲みながらくしゅんくしゅんいってる。ブタクサのせいだなんて勝手にブタクサを悪者にしてる。こんなんじゃ自然との共存は無理だね。みんなみんな人間が快適に生きることが前提になってるもの。

 

【タイムラプス】令和5年10月16日(月)8:28〜10:46の伊豆長岡の空。34秒。

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