【きょうの一枚】田圃の案山子。
今週火曜、伊豆健康医療センターのリハビリ、梅名の病院の定期検診と病院の梯子をし、市役所で交通指導員の会合を終えた後、徒歩で帰宅した。
懐中電灯を持たないから徒歩だと暗い。
農道の暗がりを歩いていたら、ふと、田圃の闇に人の気配を感じた。そりゃ、怖いさ。暗闇に一人息してるんだもの。で、おそるおそる声をかけてみた。「あんた、誰?」
案山子だった。面がやけに白い。
それにしても、最近の案山子は、ずいぶんスマートだね。つぎはぎだらけのぼろ着じゃないんだ。何だか案山子じゃないみたい。
案山子というと、もっとよれよれでヒッピーなイメージがあったけどね。
【書】「鳴」メイ(No.1,543)
「鳥と口とで、雄鶏がときをつげてなく意、ひいて、広く「なく」意に用いる。」(『旺文社漢字典第2版』)
【ディジタル画】『道草』五(No.983)
健三(主人公)は、「久しく会はなかつた姉の老けた様子が一層(ひとしほ)眼についた」
「時に姉さんは幾何(いくつ)でしたかね」
「もう御婆さんさ。取つて一だもの御前さん」
このとき健三は数えで36、姉は51だった。
「姉は客の顔さへ見れば、時間に関係なく、何か食馳せなければ承知しない女であつた」
いるいるこういう人。男女問わず、どこにでもいるよね。
【昭和の風景】東海道五十三次「赤坂」色付き。(No.263)
中庭中央にシュロの木をでんと置き、右側の部屋で化粧に余念がない女性の様子を描写している。布切れをベロで湿らしているのは、そういうふうにして髪格好を整えるためだろうか。隣の部屋ではお客さんへお膳を運ぶところかな。お坊さんふうの男の人がお膳を用意している顔がユーモラス。NHKのバラエティ番組「ジェスチャー」で熱演する柳家金語楼さんみたい。
かと思えば、ゴロンと横になって一服している人がいたり、濡れ縁を渡る風呂上りの男がいたりと、雑多な宿屋の賑やかさが伝わってくる。
それにしても判らないのは、右下の描かれる茅葺風の屋根だ。あれは何なのだろう。
そうか、判った。あれは宿屋の玄関なのか。いや、そうに違いない。
違ったってもいい。違っていても、誰に迷惑がかかるわけでもない。
【タイムラプス】神奈川・横須賀の葬儀所に泊まったため、きょうのタイムラプス撮影はお休み。
告別式が八時半からだなんて、今はそんな朝早くからやっちゃうの?
横須賀に八時半じゃ、いずっぱこの始発に乗っても間に合わない。遠方から参列する人は自分で宿泊所を探すしかない。