いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

万緑にしづくぽとりと水汲めり(あ)

【きょうの一枚】天城の水汲み場。

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 この水汲み場は、天城湯ヶ島・月ヶ瀬梅林へ上る途中にある。大仁の水汲み場が利用できなくなってから、もっぱらこちらから湧水をいただいている。ここだとタンクに汲んで運ぶわけにはいかないから効率が悪い。でも、大仁の水汲み場がだめとあればそれも致し方がない。
 こうして写真で見ると、改めて「万緑」という季語がふっと頭に浮かぶ。緑、緑、緑。どこもかしこもぐるり緑一色だ。
「万緑」という季語は比較的新しい季語で、中村草田男が用いてから一般に広まったとされる。もとは王安石の「万緑叢中紅一点」に基づく。
 「新緑」という季語もあるが、すっぽり緑に囲まれた世界を謳うには「万緑」がぴたりと収まる。きょうのタイトルは、これで一句ものしてみよう。


【書】「沽名」こめい(No.1,050)

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 「名を売る。名誉を求める。売名。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「沽」は、氵(水)と、音を表す古(こ)とで、もと川の名。借りて、売買する意に用いる。
 「名」は、夕と口(いう意)とで、夕方の暗がりでなまえを言って相手に自分を知らせる、なのる、ひいて「な」の意。


【ディジタル画】『三四郎』 52(No.490)

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 三四郎と与次郎は学生集会に出る。
 学生集会といえば烟草。濛々と立ち込める烟草の煙がその象徴である。その紫煙に紛れて議論が交わされた。はずだが私には残念ながらその記憶がない。
 記憶にあるのは、アコーディオンカーテンで仕切られた体連本部の密室と雀荘とパチンコ屋のそれである。そこは常に煙草の煙で充満していた。が、とても侃侃諤諤の議論を交わす雰囲気とは程遠い世界だった。そんな空間でふらふらしていた。
 だから、こうして『三四郎』を読んでいると、逆に漱石の時代の学生集会の様子が伺えて勉強になる。
 私は体育会系の側に属していたけれど、だからといって特に学生スポーツに強いこだわりを持っていたわけではなかった。学生時代に『資本論』を読破したいと思ったし、それができずに挫折を味わったりもした。
 今回もすべて「Gガッシュ」で描いた。
 どちらかといったら、墨絵風なラフなタッチが気に入っている。まあ、好みの問題ですね。 


【タイムラプス】5月8日(日)9:29〜11:24の伊豆長岡の空。28秒。

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【新型コロナ】5/8(日)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→39,328(前週同曜日比 +14,152)
重症者数→165(前日比 −5)
累計死亡者数→29,791(前日比 +27)