いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

手作りのでかいクッキー天高し(あ)

 カミさんの動向をネットでチェックしていたら、まだ自力で寝返りを打てない孫の動画が2本送られてきた。そうか、今日はいちばん下の孫の世話で神奈川・大磯に行ってるんだっけ。ということは、その世話が終わった夜遅くに伊豆へ来るということだな。

 家族の動向をネットでチェックできる時代になって、遠く離れて暮らしていても近況を知ることができるようになった。でもちょっとそれは、余計なお世話のような気がしないでもない。

 コロナウイルス蔓延の影響が影を落としてるのだろう、政府は数年前から「新しい生活様式」を口にするようになった。鳴り物入りで「ディジタル庁」を新設し、懸命に国民を議論に巻き込もうとしたが、国民の動きは鈍かった。

 ここでおさらいしたい。

 「新しい生活様式」とは何か。

 テレワークのことである。

 「テレワーク」とは何か。ネットを介して、家にいながら会社の仲間と仕事を共有する仕組み、といえばいいか。もっと、具体的に言うと、「Zoom」というソフトをカメラ付きパソコンや端末にインストールして、それを使って会社にいるのと同等の会議ができる。

 それのどこが「新しい生活様式」なのか。

 そのシステムの導入によって家庭と職場の距離が縮まったということ。それがとりも直さず「新しい生活様式」なのではないかと思っている。

 焼きたてのトーストにバターを塗りながら会議に参加することになろうとは誰も思わなかった。それを今当たり前のようにしている。遠くに住む孫どもが元気に走り回っている姿をモニターで確認できる。だから重たいアルバムに写真を貼ることも無くなった。

 これは革命だ。そんなことは誰も言わないけど、これまでの生活様式を根本から覆すことになるのだから、これはまさに「革命」と呼んでもいい現象ではないか。

 カミさんが、今どこで何をしているかがたちまち判るということは、余計なお世話である。知りたくもないのに知らせてくるのは余計なお世話である。政府が唱える「新しい生活様式」とは、そんな、余計なお世話をするシステムのような気がしてならない。

 放っとけばいいんだよ、そんなの。必要なら勝手にやるから。

 

【きょうの一枚】孫娘が作ったクッキー。

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 「敬老の日」のお祝いに自分で作ったんだって。敬老祝いなんてありがたくも何ともないけど、考えてみたら、もう70だもんな。孫から見たらよぼよぼの爺だべ。一応孫なりに頭をひねって考えたプレゼントなんだろうな。ありがたく受け取っておこう。

 

【書】「寧」ネイ(No.1,533)

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「もと屋(宀)内に盤を置いたさまに丂(呼ぶ意)を加え、神を呼び降ろして安んじる、ひいて、やすんじる意を表す。のち心を加えた。借りて、助字に用いる。」(『旺文社漢字典第2版』) 

 

【ディジタル画】『彼岸過迄』松本の話七(No.973)

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 「若葉の時節が過ぎて、湯上りの単衣の胸に、団扇の風を入れたく思ふ或日、市蔵が又ふらりと遣つて来た」。

 「湯上りの単衣の胸に、団扇の風を入れたく思ふ」なんて、憎いことを言うね。じとっと汗ばむような、そんな暑気が伝わって来そうだ。

 これで人為が加わって、単なる自然描写で無くなった。 こういう、さりげない自然描写を見習いたい。センスの問題だろうな。私にはとても表現し得ない。 

 

【昭和の風景】東海道五十三次「荒井」色付き。(No.253)

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 いちばん手前の船人の仕草が面白い。こりゃ漫画だねどうも。風景画の域を超えている。北斎ならまだしも広重がねえ、こんな浮世絵を手がけるとは思いもよらなかった。

 こういう描法はディジタル画にふさわしい。古さを感じさせない。逆にディジタルの進んだ現代にマッチしているんじゃないかな。模写してそう思う。

 

【タイムラプス】令和5年9月18日(月)6:20〜9:56の伊豆長岡の空。27秒。

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