いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

津軽凧絵のひと睨み夏の果(あ)

【きょうの一枚】巾着袋。

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 この巾着袋に小銭を入れていつも持ち歩いている。巾着袋には津軽凧の絵が描かれていて、生地が柔道着のように頑丈。で、気に入っている。昔むかし、青森の民芸店で見つけて衝動買いした。

 今日(9/5)は郵便局の窓口で、ここから硬貨をじゃらじゃら取り出して63円切手を一枚買った。そうしたら女性の郵便局員さんが、この巾着袋を誉めた。誉められて悪い気はしない。

 63円切手を買ったのは、画仙紙のハガキに貼って、ある人に出すため。「岐阜提灯」に触発されて、画仙紙のハガキに季節の便りをしたためたのはいいが、ハガキを出すには切手を貼らなくてはいけない。それで郵便局まで買いに行った。

 切手は10枚買えば端数を考えなくて済むが、10枚も使う当てがない。必要ないのに買うのも癪だから、釣りのないよう家を出るときに硬貨を用意した。

 ところが、63円を揃えるのに、50円玉一枚、10円玉一枚、1円玉三枚と、3種類の硬貨を用意しないといけない。

 ええ、用意しましたよ3種類の硬貨。その硬貨を巾着袋にじゃらじゃら入れて家を出た。で、それを郵便局の窓口にチャックを開けてばら撒く。硬貨を並べる。その一部始終を見ていた郵便局員もやや呆れ顔。

 ペイペイを使えばサクッと支払える時代に、今更硬貨じゃらじゃらでもなかろう。そんな顔である。

 郵便局員が巾着袋を誉めたのは、ペイペイが使えるのになんで巾着袋? という嫌味が込められていたのかもしれない。

 そうか、気づかなかった。気づかずに巾着袋を誉めめられて有頂天になっていた。

 郵便局員にとっては、さぞかしお騒がせな客だったことでしょう。その節は、どうもお世話になりました。 

 

 【書】「尽(盡)」ジン(No.1,520)

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「皿と、音を表す聿(シン。残りかすの意→燼)とで、皿の中がからになる意、ひいて「つきる」「つくす」意を表す。」(『旺文社漢字典第2版』) 

 

【ディジタル画】『彼岸過迄』須永の話三十(No.960)

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 須永の母が鎌倉から東京に帰った。千代子が看護師のように付き添った。

 「其晩は散歩に出る時間を倹約して、女二人と二階に上って涼みながら話をした。僕(須永)は母の命ずる儘軒端に七草を描いた岐阜提灯を懸けて、其中に細い蝋燭を点けた」。

「岐阜提灯」とは何ぞや。全集注解には「岐阜特産の提灯。細い骨に薄紙を張り、草花や鳥を色とりどりに描く」とある。そこで私は、お盆によく軒下に吊るされる提灯を思った。あるいは仏壇の左右に設らえられるそれですね。少なくとも夜道の足元を照らすような頑丈な作りではない。室内に飾る提灯のことでしょう。

 

【昭和の風景】東海道五十三次「日坂」白黒。(No.240)

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 「にっさか」と読む。日本橋を出発して25番目の宿場。

 それにしても、なんと急峻な山道のことよ。こんな山道を平気で上り下りするんだから、昔の人は健脚だったんだねえ。

 バイクで転けたくらいでなきを入れている場合ではない。 

 

【タイムラプス】令和5年9月5日(火)5:57〜8:33の伊豆長岡の空。38秒。

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