いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

夏の庭三尺菖蒲事故見舞ふ(あ)

 市役所に用があった。閉館時刻が迫って急いていた。わけでもないが、たぶん急いでいたのだろう、近所のT字路でバイクごと転けた。

 ちょうどT字路を右折しようとしたら、そこに左折ランプを点滅させた対向車がいた。

 対向車は私に気づいて車を停めてくれたが、私は右折しようとして溝蓋グレーチングに前輪をとられた。

 バイクは横転し、はずみで私も横転した。

 対向車の運転手は若い女性だった。私がバイクを起こそうとしていたら、「大丈夫ですか?」と言って運転席から飛び出して来た。そうして、バイクを私と一緒に起こしてくれた。

 悪いのはこっちなのに、その人はバイクごと私を倒してしまったことにひたすら恐縮していた。相手は私のことを知っていたかもしれないが、私は相手を知らなかった。

 私は謝るようにエンジンをかけ直し、ハンドルブレーキがかかることを確かめた。ら、ブレーキハンドルの先端が折れてなくなっていることに気づいた。転けたはずみできっと側溝に転がり落ちたに違いないと思ったが、運転に支障はないからとそのまま市役所に急いだ。

 野暮用を済ませてバイクに跨ったら、右肩に疼きを覚えた。同時に、温泉に浸かりたい衝動にかられた。

 いい年こいて、またやっちまった。71だよ? 去年の夏、自爆事故をやらかしてから気をつけていたんだけどなあ。

 結局、温泉には行かなかった。内風呂で我慢した。

 

【きょうの一枚】庭のサンジャクアヤメ(三尺菖蒲)。

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 移植してから3年目になるが、まったく手入れしないにもかかわらず元気に育ってます。

 今年は4つ芽を膨らませました。

 ジャパニーズ・アイリスのように大仰じゃないし、小粒な三尺菖蒲は我が家にピッタリ。

 おおよしよし、かわいいなお前たち。バイクで転けた私を見舞ってくれたのか。

 

【書】山邊赤人やまべのあかひと(No.1,766)

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 「田子の浦にうち出でてみれば白妙の富士の高嶺に雪はふりつつ」(意:田子の浦に出かけて、はるかにふり仰いで見ると、おお富士山だ。高い嶺に真っ白い雪が降り積もっている)

 山邊赤人は、奈良時代初期の宮廷歌人で、万葉集第三期の代表的歌人。生没年は判らないけれど身分の低い下級役人だったみたい。でも、天皇の行幸に同行したり、皇室に不幸があれば挽歌を詠んだりしていたようです。

 富士山が見たくて、富士山が見えるところに引っ越してきました。ここを終の住処と決めています。四季折々の富士山が眼前に拝めるだけで満足です。

 

【ディジタル画】『倫敦塔』その41(No.1,206)

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 倫敦塔はかつて処刑場でもあった。一体何人の国王皇女その他の人たちがここで命を絶たれたことか。

 漱石はここを訪れてどんな教訓を得たのだろう。

 

【昭和の風景】墨画(No.486)

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 絵手紙。「耳に手を持ってく仕種だけで 女は 美しくかわる」。

 どんな仕種をしても、女は美しくなければいけない。男としてそう思う。が、すべての男がそうだとは限らない。

 これもかつて描き溜めておいた中からディジタル絵手紙として仕立て直した。

 

【タイムラプス】令和6年5月9日(木)6:41〜9:55の韮山方面の雨空。24秒。

https://www.facebook.com/share/v/DPw2iSC92TMDsEFM/?mibextid=WC7FNe

 「Yahoo!天気」では、雨が降り出すと言ったからカメラを軒下に避難させたのに、降らないでやんの。でもいいか、どのみち富士山が雲に隠れて見えなかったから。