草刈るや地元児童の顔顔顔（あ）

　午前3時に目覚ましをセットするが、アラーム音で起きた試しがない。
　アラーム音にはビートルズの「Come Together」が鳴るようにしてあるが、大抵前奏で目を覚まし、歌声が始まる前にアラームを切って再び寝る。
　昔はこのアラーム一発で起きたものだが、今は至福の二度寝を楽しむふしだらな生活を送っている。
　再び起きて、うとうとした頭できょうやることをひとしきり思い巡らす。白白と開ける窓の空に目をやり、明るさの加減で今何時くらいかを想定する。そうして枕元のケータイで時刻を確認し、いけね、午前5時を回ってるよ、もうそんな時間になっていたかと慌てて布団を蹴飛ばしてパソコンの部屋へ移る。
　パソコンを起ちあげ、湧き水を注いだ薬缶をコンロにかけ、トイレに入る。
　トイレを出てホットココアを作り、カップのココアをパソコン横のテーブルに置いてブログの下書きをする。
　下書きは「Evernote」というメモアプリを使う。有償だが、ケータイにも同期されるから、ブログのアップ時にはケータイの「はてな」アプリに文書・画像・動画を貼り付け、タイトルに俳句もどきの五七五を添える。いきなりケータイをいじるより、パソコンのキーボードを使った方が断然打ち込みが速いし、打ち間違いも少ない。
　パソコンでブログの下書きをしている間、ケータイはデッキでタイムラプス撮影をしている。2時間ひとまとまりの撮影タイムだが、日によって短かったり長かったりする。
　その時間を利用してパソコンでブログ下書きを打つのだが、これが滅法楽しい。きょうは何を書こうかなんて考えたことがない。不思議なことに、書くことがあっちからもこっちからも泉に湧く水のように湧き出てくる。書くことが楽しいとはこういうことなんだと実感する。学生時代や仕事を持っているときなんか、そんなこと考えられなかった。
　気がつけば、「あやしうこそものぐるほしけれ」の状態で昼を迎えてたりして、ほんと、一日があっという間に過ぎる。だから、仕事がなくても退屈などしたことがない。

【今日の一枚】草刈りの一場面。

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　きょうは第3回区内清掃。第1回を5月、第2回を7月、そしてきょう10月2日が第3回(「第3回目」と、「第」と「目」とを一緒に使わない)。
　夏祭りや地域防災訓練を中止にしても、区内清掃だけは誰がなんといってもやる。絶対に中止にしない。
　なんだろね。コミュニケーションを図るんだったら、夏祭りや地域防災訓練の方が効率がいいと思うが、そうならない。やはり、きれいな環境で暮らしたいという地域の人たちの思いが強いんだろうか。

【書】「倶発(發)」ぐはつ（No.1,202）

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　「二つ以上のことが一時に発生する。また、同時にことを起こす。」（『旺文社漢字典』第2版）
　「倶」は、人と、音を表す具(く。そなわる意)とで、人が「ともに」の意を表す。
　「発(發)」は、弓と發(はつ。パッと音を立てて離す意)とで、矢を放つ意、ひいて、出発する、始める意を表す。

【ディジタル画】『坑夫』 84（No.642）

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　その人の受けた教育は、知らず言葉に滲み出るもののようだ。「自分」は、「自分」を待たせて一服している坑夫の使う言葉に驚いた。
　「教育から生ずる、上品な感情である。見識である。熱誠である。最後に彼の使った漢語である。ーー彼れは坑夫抔の夢にも知り様筈がない漢語を安々と、恰も家庭の間で昨日迄常住坐臥使つてゐたかの如く使つた」
　なんだかこの坑夫、漢語豊かにして暗い過去を背負う訳ありの男らしい。
　世の中は、なんでも包み隠さず話し合える夫婦をいい夫婦と称える傾向があるが、果たしてそうだろうか。相方の秘密を全て知っているよりも、知らない部分を知らないままにしておいた方がいい場合だってある。先の筋書きが判らない方が、その分だけ人生ワクワクドキドキすると思うけどなあ。小説やドラマじゃないけど、先が読めたらちっとも面白くない。