いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

トマト売る無人販売幟旗(あ)

 午前9時を回ったあたりで訃報の電話が入った。
 電話をくれたのは、乗タク応援団のお願いに行ったことのあるお宅の奥さんだった。
 香典を用意してお宅に伺ったら、亡くなったご主人はベッドに冷たく横たわっていた。それを身内の方々がリビングで見守っているというふうだった。
 焼香を所望したら、息子さんらしい方に、まだその準備ができていないからと断られた。代わりに、小鉢の水に浸された綿棒で唇を潤してやってくれと頼まれた。それでそうした。
 唇を湿らせながら、「今までご苦労様でした。今は安らかにお眠りください」と、永遠の別れの言葉が自然と出た。そして、その息をしない寝顔が私のそれと重なった。
 私もいつかはああなるんだなと思った。


【今日の一枚】ミニトマト販売の幟旗。

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 猛暑の間途絶えていたミニトマトの無人販売が再開した。それを心待ちにしていた区役員の一人に、夜の会合で会った時に教えたらたいそう喜んでくれた。私も嬉しい。
 小粒のミニトマトが欲しかったが、きょう行ったらなかった。中玉だけが残っていた。でもいいさ、病みつきのトマトの味には変わりないだろうから。


【書】「祠堂」しどう(No.1,215)

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 「①おたまや(=先祖の霊を祭った所)。②やしろ。ほこら。祠宇。祠屋。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「祠」は、示と司(し。うかがう)とで、神意を伺う意。
 「堂」は、土と、音を表す尚(しょう。「とう」は変化した音。たかい意→上)とで、土を高く盛った場所の意、転じてそこへ建てた大きな建物の意を表す。


【ディジタル画】『それから』一の一 (No.655)

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 次の挿絵は『それから』にした。『それから』は「漱石全集第六巻」に収められる。
 同じ第六巻には『それから』の次に『門』が収められている。『それから』は、『三四郎』『それから』『門』と続く漱石三部作の一つとされる。三部作というのは文芸評論家が後からつけたシリーズ名で、それを知ったからといってどうってことはない。余計なお世話。純粋に漱石の作品を味わえればそれでいい。
 「枕元を見ると、八重の椿が一輪畳の上に落ちてゐる。代助は昨夕床の中で慥かに此花の落ちる音を聞いた。彼の耳には、それが護謨毱(ごむまり)を天井裏から投げ付けた程に響いた」
 なぜそこに八重の椿が落ちているのだろう。椿の落ちる音が天井裏から護謨毱を投げ付けたように響いたとはどういう落ち方をしたのだろう……。
 誰が、なんのために? 初っ端からそういう???が続く謎の作品である。この謎が解き明かされるのを楽しみにしながら、読者は朝日新聞が届くのを今か今かと待ち望んでいたのだろう。その顰に倣って私も私なりに挿絵を描きながら謎解きを楽しみたいと思う。
 我が庭には赤、白、ピンクと三色の椿が植わってある。そのうち、八重に咲くのは白とピンク。白い花びらの重なりを描くのはなかなか難儀。で、ここはピンクの椿を一輪描くことにした。


【タイムラプス】10月15日(土)6:30〜8:37の伊豆長岡の空。31秒。

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【新型コロナ】10/15(土)23:55現在(Yahoo!より)
<国内>
新規感染者数→35,339(前週同曜日比 +8,621)
累計感染者数→21,754,605
死亡者数→45,875(前日比 +46)
<静岡県>
新規感染者数→890(前週同曜日比 +78)