いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

金時の豆ぐつぐつと年越せり(あ)

【きょうの一枚】けの汁。

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 「けの汁」は津軽の伝統料理で、肉なしの具だくさん野菜煮込みと言えばいいか。正月、これに餅をぶっ込むと津軽の雑煮となる。
 我が家では、昔から正月ともなると「けの汁」と親父手土産の荒巻鮭が朝昼晩と出る。朝昼晩と出れば大概飽きが来るものだが、これが飽きない。旨いからである。
 「けの汁」のメインはなんと言っても金時豆。これがないと「けの汁」とは言わない。他の人はどうか知らないけれど、少なくとも私にとって「けの汁」の王様は金時豆なのである。
 作る年によって「けの汁」に入れる具材は異なるが、金時豆だけは欠かすわけにはいかない。昨年は金時豆の代わりに「ささげ」を使ったが、それだけでもう「けの汁」ではなくなる。同じ豆でも、金時豆と「ささげ」は雲泥の差なのである。
 今年は「キクイモ」をサイコロ状に切って入れてみた。「キクイモ」は津軽にはない。伊豆でしか栽培しないイモだ。以前、塩漬けにして食ったりしたことがあったが、しゃりしゃりした歯応えで、その時から、これは「けの汁」に合うだろうという確信があった。で、今年それを混ぜてみた。そうしたらしゃりしゃり感はなかったけど煮崩れせずに形を保ち、大いに満足の結果となった。元祖「けの汁」の味を損ねない伊豆版「けの汁」として、これからは毎年「キクイモ」を使おうと思う。


【書】「各員」かくいん(No.926)

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 「おのおの。みなそれぞれ。各人。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「各」は、夂(ち)と口(さい)とを組み合わせた形。口は神への祈りの文である祝詞を入れる器の形。夂は前に向かう足あとの形を逆さまにした形で、上から降りてくることを示している。各は、祝詞を供えて祈り、神の降下を求めるのに応えて、天から神が降り来ること、すなわち「いたる」がもとの意味である。
 「員」の古い字形は、円い鼎(かなえ=もと煮炊きするための青銅器で、祭器として用いる。貝は鼎の省略形)の上に、口の部分が円いことを示す◯(口)を加えたもので、円鼎(えんてい)をいい、「まるい」の意味となる。またその全体をまるく包んで圓(円)の字が作られた。


【ディジタル画】『吾輩は猫である』 51(No.368)

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 鈴木君が実業家・金田氏の意を受けて苦沙弥先生宅に談判に出かけた。そこへ噂の迷亭先生が勝手口から上がり込む。口から出まかせの大法螺吹きがやってくれば、まとまる話もまとまらなくなるから面白い。『吾輩は猫である』の面白さはそこにある。 


【タイムラプス】12月28日(火)8:26〜10:36の伊豆長岡の空。32秒。

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【新型コロナ】12/28(火)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→214(前週同曜日比 +63)
重症者数→44(前日比 +6)
累計死亡者数→18,386(前日比 ±0)