いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

紫陽花の地に垂れてなほ青貫く(あ)

 図書館で借りたい本があって、「利用者カード」を家中探したが見つからなかった。それで、図書館まで行って再発行してもらった。
 対応してくれた窓口カウンターの人は、「すぐに発行できますから、手続きが済むまで館内のご本でもご覧になっていてください」と言って、パソコンのキーボードをかしゃかしゃ打ち出した。私が「伊豆文学賞」の本の一冊を書架から引き抜いたところへその方が近づいてきて、「登録住所は藤沢市になっておりますが……」と言う。
 そうか、紛失した利用者カードの住所は藤沢市で登録してあったんだ。てぇことは一体今から何年前だ? と頭を過去に戻していたら、その人は「今は、伊豆の国市にお住まいなんですね。先程の運転免許証にもそう書いてありましたものね」と言い残してカウンターの方へ戻った。そしてすぐまた「できました」と言って戻ってきた。早い。
 書架から2冊引き抜いて、それを借りる手続きをする。借りたのは「第23回『伊豆文学賞』優秀作品集」と第22回のそれと2冊。
 帰宅して早速、最優秀賞の小説をパソコンに打ち込む。上手い。打ち込みながら、これは書き慣れてるなと思った。こういう人たちと1等賞100万円を争うのか。これは大変だ。

 ああ、ここから長く遠い道が続くんだな。でも、同じ人は二度と1等賞になれないから、長く続けていればいつかは私にも1等賞が回ってくるかもしれない。

 励もう。励むしかない。「公募ガイド」にもある。「いい作品を つくりたいなら 自分が成長 するしかない」。そういうことだ。


【今日の一枚】麻紐で持ち上げた紫陽花。

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 自らの重みに耐えきれず、頭を地に擦り付けた紫陽花を麻紐で持ち上げた。カミさんなら切り花にして家の花瓶に活けるのだろうが、私はそうしない。やはりそのまま庭で咲かせておいた方が梅雨らしくていいような気がした。
 家の中をきれいに飾りたい人と、どうでもいいよそんなのと思う人の違いが、そういうところでよく衝突する。そして、それが時に犬も食わぬ夫婦喧嘩のタネになったりする。
 今日もカミさんから電話がきて、なぜかつっけんどんな言い方をしてしまっている自分に驚いた。どうでもいいようなことに腹を立てている自分に腹が立った。


【書】「陵丘」りょうきゅう(No.726)

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 「大きな丘。丘陵・陵邱(りょうきゅう)」(『旺文社漢字典』第2版)
 「陵」は、神が天に陟(のぼ)り降りするときに使う神のはしごと足あとの形の組み合わせ。降下してきた神霊を迎えて祀るところを陵といい、それは山が平地に近づいた地勢のところに設けられた。
 「丘」は、古い字形では、両山にはさまれた谷あいの形。いま土地の子高くなったところを丘という。
 使い方としては、今はほとんど「丘陵」に吸収されていますね。


【ディジタル画】田辺聖子(No.170)

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 亡くなったのは、一昨年の2019年 。享年91。この度、押し入れから18歳の時の日記が出てきたと話題になっている。昨日立ち寄った本屋に平積みされていた文藝春秋の表紙にその活字が見え、一度は手に取ったが買わなかった。前は躊躇なく買っていたのになあ。
 田辺聖子さんのアフォリズムに影響されて、しばらくこのブログでも試作品を載せたりしていたが、いつの間にか自然消滅してしまった。それだけアフォリズムに対する私の関心が薄かったんだろうな。
 使ったブラシは、「なめらか肌▲ブラシ」「水彩&ぼかし」「筆ブラシ」の3種類。最近はほぼこれに定着。この3種類のブラシの使い方に慣れれば、ある程度の作品を仕上げられる自信が備わってきた。これで約3時間。


【タイムラプス】6月11日(金)5:09〜7:31の伊豆長岡の空。35秒。

https://www.facebook.com/1298610339/posts/10226410348347216/?d=n


【新型コロナ】6/11(水)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→2,044(前週同曜日比 −786)
重症者数→1,015(前日比 −40)
累計死亡者数→13,925(前日比 +71)