いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

野の草や右も左も山笑ふ(あ)

庭を眺めていると、これまで歩んできた道をふと振り返りたくなることがある。 でも、過ぎ去った昔にはどうあっても戻れない。過ぎ去った昔は思い出の中だけでしか見られない。 洟をてかてか袖でぬぐいながら三角ベースを回ったあの日。 口の周りを紫色に染め…

滅び行くものは焦がれて花車(あ)

のどかな日曜だ。 こんな、のどかな休日が過ごせるなんて思ってもみなかった。 庭の雑草を引っこ抜いて、飽いたらベッドに横になる。そして最近推しの東亜樹の歌を流す。 ♪……ひとりが好きなわけじゃないのよ♪ 中島みゆきの「ひとり上手」という歌である。そ…

花冷や悠々自適ここはどこ(あ)

夕飯の買い出しから帰ったら横浜から教え子が来ていた。 初任の職場で最初に担任を持った時の卒業生だ。 なんの前触れもなく突然やって来て驚く。 聞くとツーリングの帰りの途中だったのでついでに立ち寄ったとのこと。 ついでだろうがなんだろうが覚えて顔…

風吹けば咲く咲く白い花林檎(あ)

図書館から借りてきた本の返却が明日(4/13)までだというので、急遽本文の模写をやった。 読むために借りた、というより模写したくて借りた。常に手元に置いて書く勉強をするために借りた。 借りたのは江戸黄表紙本『東海道中膝栗毛』(日本古典文学全集・小学…

ふくよかにそも艶やかに八重桜(あ)

図書館から本返却日のお知らせメールが届いた。 えっ、借りてからもう二週間が経つのか。早いなあ。時の経つのが年々早くなってるような気がする。 こうなりゃ、死に際をもう少し先延ばししてもらわないと、やるべきことができなくなっちまう。 何かやりたい…

春の海ポートフォリオとはなんぞ(あ)

花見が先日無事終わって、公民館掲示板のポスターを剥がしにかかった。 掲示板の鍵を事務室から持ってくるのに、公民館玄関の鍵を開けた。 このときはすんなり開いた。 ところが、用を終えて玄関の鍵を閉めようとしたら、これが閉まらない。鍵を右に回しても…

花びらの舞つて散り敷き春のゆく(あ)

「メモ」のタグ機能がだいぶ見えてきた。 使い方がわかってくると、なるほど便利な機能だと思う。でもそれは自分にとって便利なのであって、自分以外の人が使って便利だと思うかどうかはまた別。だから人に勧められない。 てか、タグがいくら便利な機能だか…