いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

春来たれども草枕なあ酒よ(あ)

 変体仮名を覚えようとしたら、これまで問題なく使っていたアプリに不具合が出た。スムーズがスムーズにならず、描いた線がかくかくしてしまうのである。修正しようにもどうしていいか判らない。筆で半紙に書くならこんなことは起こらない。ディジタルの弱点である。でも、今更ディジタルからアナログに戻る気はない。これまで人間は、楽な方楽な方へと傾いてきいた。便利さを知ってしまった以上、人間として逆戻りはできないのである。

 で、思いついたのが、以前使って問題なかったやつにレイヤーをプラスする方法。

 これをやったら、うまくいった。かくかくしなくなったのである。

 でも、なぜ直ったかが判らない。

 判らないから、これから同じようなことが起こっても手の施しようがない。

 これから使うシーンが多くなるだけに、また不具合が生じるんじゃないかと正直なところ心穏やかでない。どうしたもんじゃろのお。騙し騙しやるしかないか。

 不思議なことに、放っておいたら自然に直っていた、なんてことがこれまでも何度かあった。それに味をしめて放っておいたら自然に直った。なんだろう、よく判らない。時が解決した?

 でもまあいいか、そう思って使っている。ダメになったらその時はその時だ、他のことを考えよう。

 話は変わって、確定申告のこと。

 税務署から「確定申告のお知らせ」が届いた。おっと、もうそんな時期か。

 以前は自宅パソコンで確定申告していた。

 それが面倒になって、ここ数年は直接申告会場に出向いていた。

 ハガキの案内によると、「スマホ」と「マイナンバーカード」があれば確定申告ができるようなったらしい。

 両方とも持っているから、案内の通りにできるかどうか一つやってみようか。ダメだったら税務署指定の会場に行けばいいんだし。

 

【きょうの一枚】知り合いからいただいたにごり酒。

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 にごり酒をもらいに行ったら、その人は車の中で一升瓶を抱えていた。それが、これ。

 いただいた時は気づかなかったが、瓶のラベルに「開栓後お早く召し上って下さい」と書いてある。

 やべ、早く呑まなきゃ。

 島崎藤村の『千曲川旅情の歌」に「濁り酒 濁れる飲みて 草枕 しばし慰む」とある。

 「にごり酒」はその土地でしか飲めない酒なのよ。

 

【書】「應」オウ・こたえる(No.1,659)

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 心と、音を表す〓(オウ。應から心のパーツを取り除いた形。うけとめる意)とで、心に受けとめる意を表す。転じて「こたえる」意に用いる。常用漢字は省略形による。(『旺文社漢字典第二版』ディジタル版) 

 

【ディジタル画】『坊つちやん』その18(No.1,099)

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 赤シャツ(教頭)に誘われ船釣りに出かけた坊つちやん。船の上には野だ(野だいこ)もいる。それで、話題は自然と絵の話。昨日はターナーが出たが、今日はラファエロ。

 船から見える青い島を見て野だが云ふ。「どうです、ラフハエルのマドンナを置いちや。いゝ絵が出来ますぜ……」。ラフハエルとはルネサンス期のイタリアを代表する画家・ラファエルのこと。マドンナの絵を多く描いた画家として知られる。

 『坊つちやん』に出てくるマドンナは、もとは英語教師「うらなり」の婚約者だった。が、赤シャツの横恋慕から「うらなり」は九州に異動になった。だからといって赤シャツにゴロニャンするマドンナって、よく判らない。女ってみんなそうなんだろうか。なんだか八百屋お七の方が純粋に見えてきた。

 

【昭和の風景】『東海道中膝栗毛』(No.379)

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 江戸の変体仮名第42弾。「れ」の部。

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 橋本左内。福井藩の幕末の闘志。緒方洪庵が主宰する大阪の適塾で福沢諭吉と机を並べた仲であるが、吉田松陰と同じ小塚原の刑場で処刑された。西郷隆盛は橋本左内からの手紙を死ぬまで持っていたという。

 

【タイムラプス】令和6年1月22日(月)6:48〜8:55の伊豆長岡の空。31秒。

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