いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

アルコールランプ理科室海苔あぶる(あ)

【今日の一枚】坂部のり。

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 贔屓にしている魚屋で海苔を売っている。それが「坂部のり」。住所を見ると、沼津市志下(しげ)となっている。この海苔を買おう買おうと思って今まで買う機会を得ないでいたが、きょうとうとう買った。海苔販売の棚にはこれ一袋しか残っていなかった。意外に人気があるらしい。
 沼津市志下の坂部といえば、太宰治である。太宰治は沼津市志下の坂部酒店の息子と仲が良く、一度酒店で世話をしたことがあるという。それが頭にあって「坂部のり」を買ったが、どうやら太宰治と「坂部のり」とは関係がないらしい。
 でもいいか、この海苔安いし(1袋250円)旨いから。


【書】「率爾」ソツジ(No.1,343)

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 「あわただしいさま。にわかなさま。また、軽々しいさま。率然。子路率爾而対シロソツジとしてこたう<論語・先進>=卒爾」(『旺文社漢字典』第2版)
 「率」は、上下に張った麻糸をよるさまと、糸のけばだつさまとで、麻なわの意を表す。借りて「ひきいる」「したがう」意に用いる。
 「爾」は、糸車の形にかたどる。借りて、代名詞・助字などに用いる。


【ディジタル画】『門』 四の十(No.783)

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 宗助の叔父に安之助という一人息子がいる。
 この一人息子が自分も幾分かの資本を注ぎ込んで失敗した。宗助の弟・小六の学資が支払えなくなった事情はその辺にもある。


【昭和の風景】仔馬の後ろ蹴り66

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 生まれたばかりの仔馬は、ある時期まで母馬と一緒の馬房で寝起きする。そして、仔馬が独り立ちする頃になると仔馬を母馬から引き離す。
 牧場の仕事で何が大変って、そのときがいちばん大変。私はそのとき、まさに生死は紙一重だということを身をもって体験した。
 放牧された馬を連れ戻すときに、あらかじめスタッフと示し合わせておいて、母馬と仔馬を別々の馬房に入れるようにする。
 仔馬の新しい馬房は、母馬の馬房の真向かいに作る。そのため前にそこを使っていた馬を別の馬房に引っ越しさせる。
 仔馬は当然のように母馬にくっついて母と同じ馬房に入ろうとする。が、そのときに阿吽の呼吸で母馬と仔馬を引き離す。
 最初に母馬をいつもの馬房に入れ終わって横柵の桟をし、そうして母馬を馬房に閉じ込めておく。それで仔馬を真向かいの空いた馬房に入れる。のだが、そのタイミングを外すと悲惨なことになる。
 そして、その悲惨なことが起こった。
 あらかじめのスタッフの打ち合わせで、その日私は仔馬を新しい馬房に導き入れる担当になっていた。
 母馬は別のスタッフがうまく収めたのだが、私はタイミングを外して仔馬を空の馬房に入れ損ねたのである。
 私の手綱から自由を得た仔馬は、新しい馬房に入りたがらず、暴れに暴れる。それまで朝も昼も夜も、いつも一緒に暮らしていた母馬と理不尽に引き離されるのだから無理もない。後ろ足を蹴り上げ、中央の通路を行ったり来たりして暴れまくる。私はどうしていいかわからず茫然と立ちすくむ。そこへ仔馬の蹴り足が飛んできた。
 ばきっ。通路の板壁を背にへばりついていた私の脇腹を掠めて、暴れ仔馬の蹴り足が炸裂した。ちょうど私の鳩尾の高さの壁板がバキッと割れた。冷や汗たらり。生死は紙一重。もしもあのときあの後ろ蹴りの直撃を喰らっていたら、今頃私はここにいないかもしれない。
 他のスタッフが助けてくれて仔馬は無事新しい馬房に落ち着いたが、それはたまたま運がよかっただけだ。
 その一部始終を見ていた親方が最後にこんなことを言った。「ああ、仔馬に怪我がなくてよかった」。


【タイムラプス】2月20日(月)6:14〜7:40の伊豆長岡の空。21秒。

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【新型コロナ】2/20(月)23:55現在(Yahoo!より)
<国内>
新規感染者数→6,786(前週同曜日比 −2,585)
累計感染者数→33,115,200
死亡者数→71,824(前日比 +76)
<静岡県>
新規感染者数→398(前週同曜日比 −20)