いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

出水川山を海へと押し落とす(あ)

【きょうの一枚】公民館1階和室。

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 区の公民館の和室は1階にあって、12畳間が二間続いている。
 きょうは市の危機管理課から発信されるLINE情報で、「警戒レベル3」が発令されたことを知り、同時に区長からの連絡を受け、雨の中を公民館に駆けつけた。

 区の防災マニュアルによると、「警戒レベル3」が発令された場合は、各地区公民館を開け、高齢避難者を受け入れる準備をしなければいけない。
 おとといからの雨で地盤が緩み、我が地区も土砂崩れが起きる危険性が高まっていた。ここは高台で、仮に狩野川が氾濫したとしても洪水に飲み込まれる心配はない。が、元々は別荘地として開発されたという土地事情もあり、家屋の多くは斜面に建てられている。だから、土砂崩れや倒木によるインフラ遮断は常に念頭に入れておかなければいけない。
 そういうこともあって、きょう一日は公民館待機になるだろうと覚悟していた。
 公民館に駆けつけたら、区長と公民館管理者のお二人がすでに事務室に待機していた。避難者の有無を尋ねたら、今のところはゼロだという返事。午後からは雨も上がる予報だから、これからも避難者は来ないだろうとは三人共通の見立て。それで、公民館管理者は一旦家に戻ることになり(その人の家は公民館の目と鼻の先で、学校でいうと職員室から体育館に行くようなもの)、朝食を摂っていないという区長も朝食を兼ねた昼食を摂りに自宅へ戻ることになった。それで、私だけが公民館に残る。
 ややあって区長が食事から戻り、その後間もなくして公民館管理者が戻ってきた。管理者は来るなりいきなり「熱海が大変なことになっている」と私に知らせる。どうやら自宅のテレビで熱海の土石流発生を知ったらしい。
 管理者は、公民館和室の大型テレビにスイッチを入れた。見ると、手にリモコンを持っている。誘われて私もテレビの前に座る。すると私の目に、信じられないような光景が飛び込んできた。それが熱海で発生した土石流だった。

 テレビの映像は、スマホで撮影した動画をTwitterにアップしたものらしい。一気に斜面を滑り落ちる土砂の様子とともに、逃げ惑う人の様子もとらえられていた。
 とても他人事とは思えなかった。もし、これが我が地区で起きていたら、その時私に何ができただろう。急ぎ公民館に駆けつけ、そのまま待機はしたけれど、おそらく何もできなかったのではないだろうか。

 自然災害の恐ろしさを改めて思い知らされると同時に、生と死は常に紙一重なんだということを、ここでも改めて思い知らされたことだった。


【書】「喪礼(禮)」そうれい(No.748)

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 「①葬式。②葬式や喪中の礼法。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「喪」がすごい形。堤防釣りで釣り糸が複雑に絡まって、どうしたって解けない状態をイメージした。漢字の成り立ちとしては、人の死に臨んで、犬をいけにえとし、多くの人が口を開けて泣く様子を示している。
 「礼(禮)」の甲骨文の形は「豐」にほぼ同じで、豐は醴のもとの字。醴はあまざけの類をいい、儀礼の時は醴酒を用いることが多く、醴酒を用いて行う儀礼を禮という。


【ディジタル画】紫髪の女性(No.192)

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 きのうに続いて、きょうもUnsplashから画像をいただき、それを下敷きにしてイラスト風に描いた。使ったブラシもきのうと同じ「Gガッシュ」と「墨ブラシ」。
 これを仕上げるのに、きょうは約1時間。きのうの半分の所要時間だ。よし、この調子でもう少し時間を短縮して描けるようにしよう。


【タイムラプス】7月3日(土)6:59〜7:33の韮山方面の雨空。26秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/posts/4200694356655076/?d=n


【新型コロナ】7/3(土)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→1,776(前週同曜日比 +66)
重症者数→511(前日比 −6)
累計死亡者数→14,832(前日比 +25)