いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

福井の旅二日目

福井の旅二日目。昨日の夕食でしこたま飲み食いしたにもかかわらず、朝食のバイキングではついついトレイに乗せきれないくらい皿を並べてしまう。旅の朝はいつもこうだ。腹八分目に抑えることができない。
午前9時少し前にホテルを出発。まず、昨日行けなかった「越前竹人形の里」に向かう。ホテルを出るときに降っていた雨はいつの間にか止み、竹人形の里に近づくに従って道路もほとんど乾いた状態になっていた。ちょうど宿泊したホテルを境にして北側が雨、南側が曇りといった感じの空模様だった。
正直言って、越前竹人形の里にはあまり期待はしていなかった。ところが、工房に入った途端にその思いはガラリと覆る。我々が工房に入り、すぐの横に立てかけられてあった竹を眺めていたら、一つ奥の作業台で竹を細く割いていた人が声をかけてきた。そちらへ目を向けると、声の主は作業台に向かって、鉈(なた)を一回り小さくしたような包丁で竹を細かく割いているところだった。その人は作業の手を休めることなく、工房に来てくれる人に説明したくてうずうずしていたという風に、私たちに竹の種類や特徴の説明を始めた。用途によって使う竹を選り分けるといった話や、落雷によって生じた竹の焦げ目の模様とか、節が二重の竹は割れやすいとか、実に興味深い話ばかりだった。
作業台の手前には細く割いた竹のサンプルが並べられてあって、その一本一本に番号がついていた。「1」の番号の竹が一番細く、番号が大きくなるにつれて竹の太さも太くなる。一番細い「1」の竹を見て驚いた。それは、人の髪の毛よりも細かった。釣り糸のハリスの太さに例えれば0.8号くらいの細さであろうか。それが竹だとは俄かに信じられないほどの細さである。とても人間業とは思えない。しかし、私たちの見ている目の前で実演して見せてくれるのだから、どうしたって信じないわけにはいかない。いやあ、ものすごい熟練の技をとくと拝見させてもらいました。
その後、勝山の恐竜博物館、越前大野の武家屋敷旧内山家、御清水(おちょうず)を見て二日目の旅程は終了。恐竜博物館を出てからは、夜までずっと雨が降り続けました。3,603歩。
写真は、越前竹人形の里の工房。竹のことをいろいろ話してくれ、とても勉強になりました。雷雨来て竹人形と雨宿り(あ)
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