いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

福井の旅一日目

福井の旅一日目。新横浜から東海道新幹線で米原まで行き、米原から特急に乗り換えて福井で降りる。曇り空だが風がそよとも吹かず蒸し暑い。駅前でレンタカーを借りて、最初の目的地、一乗谷朝倉氏遺跡に向かうが、ナビの示す道順に従ったにもかかわらず、なぜか反対方向の福井大学の方に行ってしまった。ほどなくナビの音声案内が聞こえないのに気づき、iPhoneでレンタカー社に連絡して音声が出るように設定し直す。どうやら、こちらでラジオは聞かないと伝えたら、向こうの係りの人が一緒に音声案内も聞こえないようにしてしまったようだ。でも、目的地の設定が正しければ、音声がなくたって道順は画面に表示されるでしょう。結局、最初のこちらの設定が間違っていたということですね。

遺跡近くの蕎麦屋で昼食。おろしソバを注文。620円。味は、う〜ん微妙。昼食後は、復原された土塀の町並、朝倉館跡、資料館を見て回る。館跡では、猛暑の中、笠を被った人が5、6人ほど草刈りに汗を流していた。
一乗谷から一山越えて永平寺に出る。「永平寺は770年前、道元禅師によって開かれた坐禅修行の道場です」とパンフレットの説明にある。僧堂、法堂、承陽殿、仏殿、大庫院、山門を参拝しながら、常に頭の中にあったのは、高校時代の友人で、東京のアパートに何度も訪ねたことのあるM君が、この永平寺で修行する姿であった。ここで寝ていたのか、ここで坐禅を組んでいたのか、ここで食事をしていたのか、自ら雑巾がけをした塵一つ落ちていない廊下を、こうして歩いていたのか。時折すれ違う修行僧を見るたびに、そこにM君の姿を重ね合わせていたのだった。
永平寺を発って芦原(あわら)温泉の宿に向かう途中、越前竹人形の里に立ち寄ったが、残念ながら閉館した後だった。出だしで道を間違えたロスが響いた。明日、恐竜博物館に行く途中で改めて寄ることにする。4,964歩。
写真は、永平寺の山門から見上げた仏殿。知らぬ間に通り雨が伽藍を濡らし、甍からぽたり雫が落ちていた。蝉鳴いて鳴いて深山の永平寺(あ)
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