いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

久々の富士山

秦野へ出勤。秦野へ出勤する日は、家を5:25に出る。これは自転車を使える場合。雨の場合はこれより10分早くなる。この時期は5時半には空もすっかり明るくなっているが、冬場はまだまだ暗い。そして、何より寒い。よし、っと気合を入れて寒風の急坂に自転車を突っ込ませなければいけない。

急坂を自転車で走り降りるときは、前方の景色をゆっくり眺める余裕がない。下手をすると、マンホールの蓋やパッチワークにようなアスファルトの補修跡のつなぎ目とかの微妙な段差に、ハンドルを取られてしまいかねない。だから、その箇所を避けるために、全神経を路面に集中させる。なぜか下り車線に補修跡が多く、登り車線にはほとんどそれがない。そこで、車がいないのを確認して反対車線を滑走したりする。薫風を全身に浴び、爽やか気分この上ない。
駿豆線の踏切を渡ったら、前方にうっすらと富士山が姿を見せていた。久々の雄姿である。その景色を楽しみながら狩野川の土手をゆっくり走る。やっぱり富士山はいいなあ。既に日常の風景の一部になっているのに、見ていて飽きない。きれいだなあと思う。これまでに幾度となく人の命を飲み込んだ危険な山ではあるが、見ている分には危険はない。やはり富士山は、登る山ではなく見る山のような気がする。
秦野の仕事を終えて家に帰り、そのままバイクに乗り換えて大場の病院に向かう。普段、病院に行くときには下田街道を走るのだが、少し時間を稼ぐ意味もあって新しい道を探ることにした。というのも、検尿のあるのをうっかり忘れて、家を出る直前にトイレに入ってしまったのだ。用を足しているときに気づいたが、出た小便は引っ込まない(これは、小学生の頃、家族でトランプをしているときに姉がよく口にしていたセリフで、一旦出したトランプの札は引っ込められないという意)。そこで、水を二杯ばかりがぶ飲みして家を出た次第。
韮山反射炉入口から韮山高校の脇を通って伊豆縦貫道にぶつかる。そこを右折して最初の交差点を左折。左折で入った道が熱海と函南を結ぶ熱函街道で、その熱函街道の最初の信号を右折したら、右手に函南中学校が見えた。サッカーの内田篤人選手の母校である。へええ、ここにあったんだ。もっとJR函南駅寄りにあると思っていた。元々函南町の中心は大場寄りであって、JR駅は町の外れになる。東海道線函南駅周辺しか知らない人は、私がそうだったように、一面を山に囲まれた寂しい町といったイメージを持つかもしれない。しかし実際は、町役場を始め、その他の中心施設は大場駅の方にまとまっているのです。
病院での検査結果は良好。HbA1cは先月より0.1ポイント下がった。それにしても、病院や薬局の人は異口同音に「お大事に、どうぞ」と倒置法で言う。どうして「どうぞ、お大事に」と言わないのだろう。4,973歩。
写真は、今朝の富士山。ちょっと消え入りそうに霞んでいるのもまた良し。恥じらいをやや残してや五月富士(あ)
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