いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

韮山の図書館

今朝はプラスチックのゴミを出した後、そのまま自転車で坂を下って大仁のガストに向かった。伊豆長岡店は午前9時からだが、大仁店は7時からやっている。リュックには洗面具が入れてあって、ガストで朝食を摂った後、中央図書館で調べ物をし、昼過ぎに温泉交流館で体を温めて戻ってくるつもりでいた。ところが、今日に限って大仁店は臨時休業。ならばと、踵を返して伊豆長岡店に向かう。狩野川の土手を川風に吹かれながらのんびり走る。ちょうど駿豆線と下田街道と狩野川が3本並んでいるところを通過する辺りで9時になった。ここから眺める富士山が一番好きだが、今日はあいにく雲にすっぽり覆われて見えなかった。

ガストを出て、中央図書館ではなく韮山図書館に行くことにした。伊豆長岡からだと韮山図書館の方が近い。ガストの直ぐ横の路地に入って踏切を渡る。そうすると、駿豆線の東側を並行して走っている畦道に出る。その道を走るのは初めてだが、多分真っ直ぐ行けば目的地に着くはずと読んで、雪のすっかり解けた田の面を眺めながら自転車を走らせていると、左前方に韮山時代劇場が見えてきた。図書館はその施設の中にある。
韮山時代劇場の南側が「陽だまり広場」になっていて、隣の保育園の園児たちだろうか、先生の指示を受けて鬼ごっこを始め出した。私が建物を写真に収めようとしていたら、一人の女の子が私のそばにつかつかと寄ってきて「こんにちは」と大きな声で挨拶をくれた。家の急坂の上り下りにも地元の人によく挨拶される。本当にこの地域は知らない人にも声をかける文化が浸透している。
韮山図書館は、新聞雑誌の閲覧室が別棟になっている。室に入って直ぐ、文藝春秋の3月号の「第150回芥川賞発表」と赤字で書いた表紙が目に止まった。今回の受賞作『穴』を読む前に、「元選考委員が今だから明かす舞台裏」を読み始めたら、これがなかなか面白かった。選考に当たってはいろんなバトルがあったんだなあ。また、宮本輝村上龍の特別対談も興味深く読んだ。「小説を書く行為というのは、恐怖感や危機感など、ある意味、とてもネガティブな感情を伴います。だからこそ必死になって書こうとするし、いろんな試行錯誤や発見を生んで、正確な描写に繋がっていくと思うんですよ」という村上龍の言葉に作家魂を感じた。
図書館を出て温泉交流館へ行く。時計は午後2時前だったが、結構混んでいた。殆どが黄色いカードの伊豆の国市民だ。ここの温泉交流館は、60歳以上の市民は無料である。私はまだ住民登録をしていないから青いカードで、毎回300円払って入浴する。住民登録はカミさんと相談だな。1,535歩。咲き匂う梅おさな子の鬼ごっこ(あ)
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