いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

夏帽を脱ぎ誇らしや都会の子(あ)

    立秋が過ぎて明け方あたりやや涼しさを感じるようになったが、それでもまだ日中は茹るような暑さが続いている。

 そんな暑さでも屋根裏は元気だ。ネズミらしき小動物が大運動会をしているような足音が響く。増設ベッド部屋天井の物音である。

 最近、どうも疲れが抜けないようで、昼でもベッドに横たわることが多くなった。夜まで体力が持たなくなってきている。それだけ年を取ったんだなあ。

 で、疲れた身体をベッドにごろんと横たえる。眠気眼を閉じる。すると、聞こえてくるんだなあ、あの足音が。

 うるさく騒ぐほどいたんだ。知らなかったなあ。近所から援軍が駆けつけて数が膨らんだのだろうか。

 どうせなら、もっと涼しくなってからやらかせばいいのに。水分は足りてるかなあ。屋根裏の暑いところで、熱中症にならなきゃいいけど。

 そうか。隙間だらけの家だから風は通るし熱中症の心配はないか。

 

【書】『奥の細道』21(日光6)(No.1,871)

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「曾良は河合氏にて惣五郎と云へり。芭蕉の下葉に軒をならべて、予が薪水の労をたすく。」(訳:曾良は河合氏であって、名は惣五郎という。深川の私の草庵である芭蕉庵の近くに住み、私の台所仕事を助けてくれていた。)。

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 「薪水の労」という表現がいい。何たって薪は、煮炊きをするかまどの主役だもの。こういう表現は薪の文化とともに、ずっと未来まで残しておきたい。

 近所にかまどの神様を祀る小さな祠があって、かつてそこの三角籤で保冷バッグを当てたことがある。三角籤は一回300円。その時の保冷バッグは今も現役で活躍しているが、あれからしばらく行ってない。そろそろ顔を出さなくちゃ。かまどの神様って珍しいよね、そんなないよ。

 そのとき、参道の田んぼで野焼きをしていた風景が忘れられない。紫煙がひび割れた田んぼの上をたゆたうんだ。あの、甘い煙のにおいがたまらない。かまどの煙じゃないけど、それも昭和の風景として、においとともに私の記憶に焼き付いている。

 

【昭和の風景】津軽弁(No.591)

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 絵手紙。「そだべ わがたな」

 情報が錯綜していて、なにがどうなっているか、さっぱり判らない。こんな情報過多の社会を、みんなどうやって生き抜いているんだろう。一度頭をかち割って中身を見てみたい。見たからと言って中身が判るとも思えないが。

 みんな情報の海に押し流されて、それでも溺れまいと必死に浮き輪につかまって足をバタバタさせている。そんな状態なんじゃないかな。

 結局私はおぼれちゃって、海の水をしこたま飲んだけど。

 

【タイムラプス】令和6年8月23日(金)7:36〜11:45の韮山方面の雨空。31秒。

https://www.facebook.com/share/v/x2agei1ZiUEpNYA8/?mibextid=WC7FNe

 スマホの天気予報で「しばらく雨は降りません」というから、それを信じてカメラを富士山に向けた。そうしたら、セットし終えた途端に雨が降ってきた。

 スマホが悪いんじゃない。スマホの情報を鵜呑みにした私がいけなかった。