いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

世を厭ひ雪に埋もれて道の奥(あ)

 朝から市交通指導員の研修で山梨までバスツアー。

 市のスタッフを含め総勢21名の参加で時代劇場を定刻より少し早めでスタートした。

 途中の「すばしり」でトイレを済ませ、都留市のリニア新幹線を見学したが、口から出るのは異口同音に「生きてるうちに乗れるかな」というマイナス思考ばかり。駅がたくさん出来る予定の山梨県と駅が一つもない静岡県との温度差も痛感した。今になって沿線のあちこちで水涸れ現象が起こっている惨状を地域住民は憂えている。何たって、静岡県は丹那トンネルの苦い経験がある。バスの中は「何だかんだ言って◯勝前知事の言ってることに間違いはなかった」という意見が大半を占めていた。

 私は生きてるうちに全線開通したとしても、たぶん乗ってみたいとは思わない。単に速ければいいという問題でもなかろう。東海道新幹線があるんだから、それでいい。これ以上速く走ってどうするら。

 ランチは都留市内の道の駅内食事コーナー。山梨の伝統料理が出るということで「ほうとう」を覚悟したが、違った。豚肉のとろとろ角煮が出ていたが、あれが伝統の山梨料理だったんだろうか。私的には、温野菜の脇に添えられたジューシーなメンチカツが旨かった。

 甲府の官庁街に移動し、警察署本部施設内を見学。建物内はダブルスパンで中央に廊下が走っており、空調もあまり効いていなかった。廊下を歩くだけでだらだら汗が流れた。

 110番通報の2番目に多い事例が「間違い電話」だという。なるほど、いちばん信用できないのは生の人間かもしれない。

 最後に勝沼の葡萄園で食い放題ツアーなのだが、腹がくちて2房目にチャレンジする人は誰もいなかった。

 葡萄は意外に腹に溜まる。ワインを傾け夕食をなんて、優雅に構えてる状況ではなかった。独り身はワインなしのカップラーメン、てなもんさ。

 

【書】『おくのほそ道』64(松嶋4)(No.1,921)

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「雄島が磯は地つゞきて海に出たる島也。雲居禅師の別室の跡、坐禅石など有。将、松の木陰に世をいとふ人も稀稀見え侍りて、落穂・松笠など打けぶりたる草の菴、閑に住なし、いかなる人とはしられずながら、先なつかしく立寄ほどに、月海にうつりて、昼のながめ又あらたむ。」

(訳:雄島の磯は陸から地続きで海に突き出た島である。雲居禅師の別室の跡や、坐禅石などがある。また、松の木かげに出家隠遁している人もすこしはいるらしく、落葉や松笠など焼く煙が立ちのぼる草庵に、一人静かに住んでいる様子で、どんな人かはわからないが、なんとなく心ひかれるので、近くに立ち寄って様子をうかがっていると、折から出た月が海に映って、昼の眺めとはまた変わった趣になった。)


【昭和の風景】津軽弁(No.621)

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絵手紙。「はいたあ! どすずや。」

「大変だ! どうするんですか。」の意。


【タイムラプス】令和6年10月7日(月)5:09〜6:47の伊豆長岡の空。22秒。

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