いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

紫陽花は赤紫に地べた這ふ(あ)

 ペーパーレス時代の到来が叫ばれて久しい。そうなればいずれ紙媒体が消え、町から本屋が消えるのは必定。と思っていたら、その通りぽつりぽつりと消えていった。

 町から本屋が消えても困らない。ネットで注文すれば無料で自宅まで届けてくれる。電子化されている書籍ならその場でダウンロードすればたちまち読める。しかもフォルダに保存しておけば好きな時に好きに読める。だから本屋がなくてもちっとも困らない。かくして本屋の役目は終わりを告げた。

 ここへきてようやく電子書籍が世に幅を利かすようになった。それにはスマホの普及が大きい。

 スマホ一台あればなんでもできる時代になった。お財布がなくても買い物ができるようになり、LINEをインストールしておけばいつでもトークできる。明日の天気を知りたけりゃSiriにそれと訊けばいい。とまあ、これでもかというくらいの情報過多に自己満足し、自分が偉くなったような気になる。

 自分が偉くなったんじゃない、スマホをいじる人がスマホのサービス過多にあたかも自分が偉くなったかのように錯覚しているだけだ。

 みんなスマホの情報に踊らされている。スマホは確かに過去のデータを大量に蓄積する能力には長けるが、「では、どうする?」かを示してはくれない。本当はそのことを知りたい。

 いずれにしてもこれからは電子書籍が中心になる。

 ビッグコミックなどのコミック誌も例外ではない。紙媒体から電子書籍に取って代わる。

 となると、これからは右から左へ進むのではなく、コマを縦にスクロールして下へ下へと読み進めることになる。

 絵巻物を横ではなく縦に読む感じになるか。例えば源氏物語絵巻など。となると感覚的にちょっと違和感があるな。

 大した手間じゃないけど、描く方もそれを意識して描かなければならない。

 どういう具合になるか判らないけど、大どんでん返しの驚きをどこにどう用意するか、これからはそれがキモになると思う。

 

 【きょうの一枚】赤紫の紫陽花。

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 一般に、花色は酸性土では青、アルカリ性土では赤紫に咲く。ここの紫陽花は赤紫色だからグランドの土壌はアルカリ性ということになる。庭の紫陽花は青色。まあ、色なんてどうでもいいんだけどね。

 問題は、未明の大雨でグランドに水溜りが残っているかどうか。さすがに今日は残っていると思ったが残っていなかった。練習場のグラントはとても水はけがいいんだね。

 短いコースではホールインワンを狙った。そして狙い通りホールインワンが出た。けけけ、またしてもティッシュゲットだぜ。 

 

【書】文屋朝康ふんやのあさやす(No.1,798)

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「白露に風の吹きしく秋の野はつらぬき留めぬ玉ぞ散りける」(意:草の葉に光っている露の玉に、風がしきりに吹きつける秋の野原は、まるで紐に通して留めていない真珠が、散り乱れて吹き飛んでいるようだ)

 文屋朝康は、文屋康秀の息子。駿河掾(するがのじょう)、大舎人大允(おおとねりのだいじょう)などの役職に就き、あまり高い官職ではなかったけど、歌の才能は広く認められていた。

 

【ディジタル画】『カーライル博物館』その4(No.1,298)

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 つば広の帽子をかぶったカーライル。いい顔してます。人生を深く見つめる哲学者然とした眼差しです。 

 

【昭和の風景】墨画(No.518)

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 絵手紙。「私にとって敬愛する漫画家は 白土三平です」。

 東京都出身で、1966年から千葉房総半島に移り住み、漫画を描きながら自給自足ライフを楽しむ。

 悠々自適な老後生活だったかどうかは知らないけど、こういう生き方をしたいと思わせたひとりではあります。白土三平氏は私の憧れる生活を全うした方でした。享年89。

 

【タイムラプス】令和6年6月10日(月)5:49〜9:51の韮山方面の雨空。30秒。

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