敬愛する漫画家・白土三平氏の訃報を知ったのは今から3年前、2021年の秋だった。
白土三平の本名は岡本登(おかもとのぼる)。享年89というから大往生だ。
かつて「ガロ」というコミック誌があった。「ガロ」はもともと白土の『カムイ伝』のための雑誌として創刊されたという。家計のやりくりを一手に引き受け家族を路頭に迷わせなかった白土の心意気を買う。
漫画の神様・手塚治虫は次のように言っている。
「白土作品の登場により子供漫画には重厚なドラマ、リアリティ、イデオロギーが要求されるようになった」。
漫画はサブカルチャーと呼ばれ、活字本に比べて低く扱われてきたきらいがある。
決してそうではない。そこにはイデオロギーが潜んでいる。
漫画を軽くみてはいけない。漫画が放つエナジーは底知れない可能性を秘めている。
その表現力ははかり知れないものがある。私はそう思っている。
♪今に見ていろ僕だって♪という応援歌が、どこからか聞こえてきそうだ。
【きょうの一枚】地元小学校の自転車交通安全教室。
写真奥に見える山は、標高452mの(伊豆)葛木山。山頂にロープウェイ駅がある。
ここの小学校のグランドの脇をいずっぱこの電車が通る。隠れて見えないが写真左に最寄駅があって、右側からその駅へ行くまで道がない。だから、グランド右側の人はいずっぱこの踏切を二度渡ることになる。つまり、地元の人にとっては小学校が「通せんぼ」しているような格好になっている。
いずっぱこは単線だが、上り下りの電車が駅で電車待ちするからその度に結構な騒音が出る。時に往来の電車の音でグランドの声が聞こえなかったりする。
今日もそうだった。教員が児童生徒をグランドに集めて説明するが電車の騒音で声が消えがちになる。でもなぜか、「良い子のお友達」という声だけははっきり聞こえた。集めた児童全員のことを言うが、昔はあんな言い方はしなかった。いつからあんな言い方をするようになったのだろう。
【書】右近うこん(No.1,799)
「忘らるる身をば思はず誓ひてし人の命の惜しくもあるかな」(意:忘れ去られる私の身はなんとも思わない。けど、いつまでも愛すると言ったあの人が、(神罰で)命を落とすことが惜しまれてならないのです)
右近は、右近少将藤原季縄(すえなわ)の娘。10世紀前半の人で、醍醐天皇の中宮穏子(おんし)に仕えた女房。「右近」はその女房名。天徳4(960)年の内裏歌合などに出て活躍した。
【ディジタル画】『カーライル博物館』その5(No.1,299)
帽子を脱いだカーライル。
Concepts6.0「水彩B4」ブラシで描いた。
髪の毛と顔髭を細めの線で薄く描いている。
【昭和の風景】墨画(No.519)
絵手紙。「カムイとはアイヌ語で神のこと」。
Concepts6.0「水彩B3」ブラシで描いた。絵手紙にはこのブラシが合ってる。アナログのクレヨン画みたいな柔らかい荒々しさのようなものが出る。
【タイムラプス】令和6年6月11日(火)5:59〜9:54の伊豆長岡の空。29秒。
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