いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

山からの風そよそよと春うらら(あ)

【きょうの一枚】松原橋から狩野川上流を撮る。

f:id:jijiro:20240128110715j:image

 松原橋とは、狩野川土手を走ることになっている駅伝コースに架かる橋。駅伝ではここの右岸左岸を往復する。

 きょうは春の陽気に誘われるかのように駅伝コースを下見した。

 橋の袂に愛車を駐め、そこから徒歩でうららかな春の日差しを浴びながら土手道を歩く。いい気持ちだ。駅伝当日もきょう(1/27)のように晴れてくれるといいな。当日は、私はここで交通整理をすることになっている。往路だけだけど、そのため開会式に出られない。まあ、開会式に出たからって、何するわけでもないけど。その代わり、閉会式は出ますよちゃんと。

 川の左右に北条氏にまつわる史跡が点在する。ここは一昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の舞台になった場所。

 主人公・北条義時(小栗旬が演じた)が眠っている北條寺は流れの左側にある。川の右側に父・時政の墓がある。

 時政が眠る寺院には若かりし頃の運慶作の仏像が見つかり、数年前、国宝に格上げされた。それまでは県重要文化財止まりだった。

 私が伊豆にやって来た頃はまだ国宝にはなっておらず、手を伸ばせば触れる位置にその像はあった。彫った像の中に運慶作と知られる木札が見つかったことで大騒ぎとなり、慌てて柵をこしらえてむやみに触れなくなった。

 触れる国宝もいいなと個人的には思うが、管理運営する立場からするとそうも言えない事情があるのだろう。何せ「国の宝」だからね。俄に拝観料が跳ね上がり、散歩がてら行ける気楽な場所ではなくなった。

 時政の墓にほど近い寺院に八重姫の碑がある。

 頼朝との悲運で川に身を投じた場所とされる。これが第1中継所の近く。

 私の家から最も近い中継所が第2中継所。そこからさらに土手を走った先に橋が見え、その橋の下で川の深みにはまって帰らぬ人となった中学生がいる。小学校を卒業したばかりの子どもたち7人を連れて川遊びに来て命を落とした。私はその葬儀に参列している。

 その川の近くに公園があって、その土手が第3中継所。かつて私が手作りの応援幟旗をそこに立てたら、写真撮影に邪魔だと言われた。後から来たくせケチくさい野郎だ。足を使ってもっと違う撮影スポットを探せ。

 狩野川台風の時も流されなかった頑丈な橋を潜った河川敷が第4中継所。ここから第5走者に襷を繋げる。今駅伝での区間がいちばん短い。

 第5中継所で手渡された襷はアンカーの走りに委ねられてゴールへ向かう。ゴールでは、私と、牛丼と、豚汁が待っている。

 さあ、みんな、本番は来週だぞ。頑張れ、頑張れ。

 

【書】「環」カン・たまき(No.1,664)

f:id:jijiro:20240128110431p:image

 王(玉)と、音を表す睘(ケイ。カンは変化した音。まるい意)とで、輪形の玉の意を表す。常用漢字は省略形による。(『旺文社漢字典第二版』ディジタル版) 

 

【ディジタル画】『坊つちやん』その23(No.1,104)

f:id:jijiro:20240128110453j:image

 先般、イナゴ騒ぎを起こした寄宿生に対する処分の会議が始まる。「うらなり」先生はまだ会議に来ない。坊つちやん先生、どうやらうらなり先生のことが気になる様子。

 校長先生は「やがて見えるでせう」と呑気に構える。そうして紫の伏紗包をほどいて「蒟蒻版の様な者を読んで居る」。

 「蒟蒻版?」。またしても、なにそれ、である。

 で、全集注解。

 全集注解には「謄写版が普及する前に用いられた、こんにゃくを版に使った簡易な複写の装置。また、その複写されたもの」とあった。

 へええ、謄写版が世に出る前って、そんなことしてたんだ。

 印刷技術も日に日に変化していくね。今は「3D印刷」だもの、とてもついていけません。一体何に使うんだろう。てか、申し訳ないけど使ってみたいと思わない。そんなものなくてもいい。余計なお世話です。

 

【昭和の風景】『東海道中膝栗毛』(No.384)

f:id:jijiro:20240128110624j:image

 江戸の変体仮名第47弾。「を」の部。

f:id:jijiro:20240128110639j:image

 どうしてどうして、明治の浮世絵(錦絵)美人画も捨ておけない。 

 

【タイムラプス】令和6年1月27日(土)6:30〜8:53の伊豆長岡の空。35秒。

https://www.facebook.com/share/v/S6cQwVw4XJA9u7j8/?mibextid=WC7FNe