孫掘れる穴のぞかんか石菖蒲（あ）

　淹れたてのコーヒーを庭に持ち出してウグイスの鳴き声を聞いていたら、川崎に住む実姉からの電話に気づかなかった。気づいたのは家に入って、充電中のiPhoneを手に持ってから。メールを送ったが、ちゃんと届いたかどうか気になって電話したとのこと。
　メールはちゃんと届いていた。届いたかどうかの確認の電話をあえて入れたということは、よほど大事なメールなのかと身構えて開いたら、内容はコロナワクチン接種のことだった。
　現段階で接種するワクチンの危険性についての情報で、テレビなどではほとんど報じられていないが実は日本ではファイザー製薬のワクチンを接種したことで10人の日本人が死亡していること、デンマークではアストラゼネカ製のワクチン接種が中止になったこと、ファイザー製mRNAワクチンは遺伝子組み換えワクチンではないかと言われていること、接種数年後もしくは10年後は死亡の可能性が高くなるほどのいろいろの危険なものが入っているとのこと、などなど勘考して私(姉)は接種を希望しないことにした、というものだった。
　世はまさに、早くワクチンを打って感染を防ぎましょう。いえ、今の段階でワクチンを打つのは危険なのでやめましょう。と、意見が真っ二つに割れている感じだ。さて、○か×か。接種をするか、しないか。
　私は、周囲が安心するのだったらワクチン接種はやむなき選択だと思っていたが、接種した数年後はどうなっても知らないよと言われると怯んでしまう。だったら打つのをやめとくかと思ってしまう。
　これまで通り、手指消毒と、こまめな換気と、マスク着用の徹底でコロナを乗り切れるならそれに越したことはない。東京・渋谷のスクランブル交差点の人出を見よ。緊急事態宣言後でもまったく変わらない人の多さではないか。あれを見たら、そうか、大半の人たちは、ワクチンを接種しなくてもコロナは乗り切れると踏んでいるだなと思ってしまう。本当に危険だと思ったら外出しないでしょう。危険じゃないから外出するんでしょう。

【今日の一枚】ニワゼキショウ（庭石菖）

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　パソコンで書き物をしていて、目が疲れたなと思ったら庭に出る。出て、庭いじりをしたり雑草をむしったりする。

　すると今日、この前孫娘が掘った穴のそばに、紫色の花を見つけた。咲いていたのはこれ一つだけ。
　早速iPhoneアプリ「花しらべ」に当たったら、「ニワゼキショウ」と出た。そこいらへんでよく見かける野花だが、これまで名前を知らなかった。雑草として捨てるにはもったいないくらいの可憐な花である。

【書】「柳陰」りゅういん（No.681）

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　「柳の木のかげ。」（『旺文社漢字典』第2版）
　「柳」の音符は卯(りゅう)。[説文]に「小楊(せうやう)なり」とあり、若い楊柳(やなぎ)の枝の意味とする。「やなぎ」の意味に用い、柳の葉のように細くてきれいな美人の眉(まゆ)を柳眉(りゅうび)という。→白川静『常用字解』
　「陰」の音符は〓1(いん)。〓1は云(うん＝雲の形で、雲気)に今(栓のあるふたで、おおうの意味がある)を加えて、気をおおい、とじこめるの意味をあらわす。阝はもと〓2とかき、神が天に陟(のぼ)り降りするときに使う神の梯(はしご)。陽はその神梯(しんてい)の前に日(玉)をおき、その玉の光をいう。陰はその光をとざし、神気をとじこめるの意味で、「とざす、おおう、かげ、くもる」の意味に用いる。→同
〓1↓