いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

洪水の爪痕そこに実千両(あ)

 昨日、仕事の帰りにいつもの床屋へ寄ったら休みだった。それで、改めて今日、床屋へ行った。

 「昨日は休みでしたね」と、店にいた葉加瀬太郎似の息子さんに確認したら、「いえ、普通通りにやってましたよ」だって。どういうこと?

 私が休みだと勝手に思ったのは、店の前のクルクル(サインポールというらしい)が回っていなかったから。「だって、クルクルが回っていませんでしたよ」と言うと、息子さんは、「すみません、故障していました」と事もなげに言う。でもでも、店の中は明かりがついてませんでしたよ、とは突っ込まなかった。店に明かりがついていようがいまいが、そんなことは新型コロナウイルス感染拡大に比べれば、大した問題ではない。

 その新型コロナウイルスだが、感染拡大の勢いが止まらない。首都圏の1都3県には緊急事態宣言が再発令され、1/8〜2/7までの1ヶ月間、飲食店を中心に営業時間が午後8時までとなった。

 夜の営業を生計の中心に置いてきた営業者にとっては大打撃だろう。しかし、考えてみれば田舎では午後8時に店を閉めるのはザラで、そんなことは珍しくもなんともない。24時間営業のコンビニが誕生してから、夜になったら寝るものだという生活スタイルが崩れてしまったのは確かだけど、今更そんなことを言っても仕方がない。

 と、話をめぐらしたところでハタと気がついた。さて、緊急事態宣言発令でコンビニの営業はどうなるんだろう。

 そこで、気になって関連ニュースをチェックしたら、コンビニ各社は例外なく通常営業するのだそうだ。

 なんだかチグハグな感なきにしもあらず。正直者は馬鹿を見る、じゃないけれど、それに近い感情を抱いてしまう。

 つまりは、何を信じていいか判らない世は、結局、自分を信じるほかないということで、少なくとも国が何かをしてくれるだろうという甘い考えは持たないほうがいい、ということだけは判った。

 

【今日の一枚】床屋の駐車場脇のセンリョウ(千両)。

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 センリョウは縁起物で正月飾りに使われる。同じく正月の縁起物でマンリョウ(万両)があるが、マンリョウは葉の下に実が生るので、飾りとしては葉の上に実が生るセンリョウが好まれるのだと、門松作りの重鎮から教わった。いやあ、先達の教えは勉強になります。

 

【書】「別離」べつり(No.563)

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 「わかれること。別れ。」(『大辞泉』)

 「別」は、〓(か)と刀(刂=りっとう)とを組み合わせた形。〓は人の胸骨から上の骨の形。その骨の骨節(骨の関節)のところを刀で切り離すことを別といい、「わける、わかつ、わかれる」の意味となる。→白川静『常用字解』

 「離」の音符は离(り)。离は二匹の虫が交わり連なる形。隹(とり)が黐(とりもち)にかかることを離、黐から離れ去ろうとすることも離といい、「かかる、はなれる、はなす」の意味に用いる。→同

〓↓

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 離を書くのは二度目。離は何度書いても面白い。鳥が黐に引っかかったようにも見えるし、必死にもがいて離れようとしているようにも見える。

 

【タイムラプス】1月9日(土)6:23〜8:15の伊豆長岡の空。27秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/posts/3696961300361720/?d=n

 

【新型コロナ】1/9(土)10:00現在(Yahoo!より)

現在感染者数→54,930(前日比+4,710)

新規感染者数→7,882(前日比 +311)

死亡者数→3,962(前日比+78)