いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

いつものといつもの床屋実千両(あ)

仕事の帰りに床屋さんに寄る。午後3時は空いている時間帯だと読んだが、駐車場には車が2台駐まっていた。
これはしばらく待つパターンかなと思いなが店のドアを開けると、カウンターにお母さんが立っていた。「こんにちは」「いらっしゃい」と挨拶をしてソファに荷物を置く。
奥のバーバーチェアでは息子さんがお客さんの髪を洗っていた。もう一人のお客さんは? 車が2台駐まっているから、もう一人お客さんがいるはずだがいない。
すると、トイレから水を流す音がして中から男の人が出てきた。お母さんは散髪を終えた人がトイレから出て会計するのを待っていたんですね。ちょうどよかった、待たずにすぐ散髪してもらえる。と思ったら、お母さんは奥の部屋に引っ込んだ。
休憩を取っているのだろうと、私もソファに座ってiPhoneをいじりながらお母さんを待つ。iPhoneで新聞のコラムを読んでいると、程なくしてお母さんが奥から出てきた。お母さんは10歳の時に狩野川台風を経験したというから、今年で古稀を迎えるか、迎えたか。前回散髪してもらった時(9/27)よりも少しふくよかになった印象の岸惠子似の美しい方です。
3台並ぶバーバーチェアの真ん中に案内され、「いつものでいいですか?」と言われ「はい」と返す。いつものでと訊かれるくらいにまでなったことを素直に喜び、これから一生世話になるだろう床屋さんと巡り会えたことに感謝しながら散髪してもらっていたら、いつの間にかうとうとしてしまった。今週の疲れがどこかに残っていたのかもしれない。あるいは、全てを任せられる安心があったのかもしれない。お母さんの当てるカミソリはとても優しいんです。


【写真】キミノセンリョウ(黄実千両)。

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床屋さんの、行くといつもカブを駐める植え込みの反対側に生っていた。反対側はブロック塀で隣家と仕切られ、キミノセンリョウはそのブロック塀のこちら側に茂っている。
そこは床屋さんの敷地には違いないのだろうが、どうも庭木として手入れされているようには見えない。どこからか種が飛んできて、アスファルトとブロックとの隙間に落っこち、そこから芽を出したといったところだろう。
センリョウには赤い実と黄色い実とがあり、どちらもマンリョウやナンテンと共に正月の縁起物として飾られる。特に黄色い実の方をキミノセンリョウということは知っていたが、直に見るのは今日が初めて。
縁起物ではあるけれど、これだけうじゃっと生えていると愛でる対象としてはイマイチ見栄えがしない。写真のも、勝手にそこで実をつけてろと放ったらかされている感じがしないでもない。基本的にキミノセンリョウは花瓶に挿して飾るものなんだろうな。


【温泉】一二三荘。


【タイムラプス】11月21日(水)5:43〜7:45の伊豆長岡の空。

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