いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

日あたるも垂るる渋柿渋きまま(あ)

 昼、校長先生に呼ばれて、来年度の意向を訊かれた。「来年度はどうするおつもりですか?」

 そこで、私は正直に答えた。まだ借金を抱える身なので、幾らかでも稼ぎがあればありがたい、と。

 しかし、来年度は新入生が入る見込みはないと聞く。今年の3年が卒業すれば、現有3人だけになる。しかも、そのうちの一人が普通学級に移るとなれば、さらに減って2人だけ。通常、クラスの在籍が4人を切れば支援員はつかない。

 だから、もしここで私が引き続き支援員を願い出ても、採用されない可能性は非常に高い。できれば、今の2年が卒業するまで見守りたいという気持ちはあるけれど、たぶんそれはかなわないだろう。それに来年度もやるとなれば私は68だ。さすがにその歳で毎日勤務するのは体力の限界です。

 今日の1校時の体育でソフトボールをやったけど、つくづく体力の限界を感じさせられた。

 ソフトボールは相談室の子も加え、攻守それぞれ4人同士の2チームでゲームをやったが、守りが4人では所詮無理がある。私は一人で外野を担当し、センターにポジションをとって、レフト、ライトと飛んでくるボールを追いかけたが、転がるボールの速さに追いつけず、ランニングホーマーを何本も許してしまった。

 やっとこさ転び止まったボールに追いついても、ハーハーゼーゼー息荒くボールをうまく拾えない。拾っても遥か遠いホームベースまで遠投できない。いつまでも若いつもりでいたって、体は正直だ。あちこちガタがきているのがたちどころに判る。

 ああ、借金さえなければ悠々自適の老後生活を送れるのに、まだ借金が残っているばかりにこの歳になっても働かなくてはいけない。孫が成人を迎えるまでは金銭的な応援をしたいと思っているが、それまで私の体力が続くかどうか。

 もっと自分の趣味に時間を費やしたいとも思うが、そういう余裕は来年もたぶんないかもしれない。何の因果でそうなったかは判らないが、天の神様の言うとおり、なのなのな。働けるうちは働いていこうと思います。

 

【今日の一枚】葉の落ちた渋柿。

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 庭の渋柿はすべての葉が落ち、枝には実だけがぶら下がっている。採って皮を剥き軒に吊るすタイミングなのだが、数が20個程度ではなかなか吊るす気が起きない。それでも、せっかくの自然の恵みだし、吊るして今年の味を味わってみるか。

 

【書】「成敗」せいはい・[国]せいばい(No.515)

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 「せいはい→①成功と失敗。②勝ちと負け。」

 「[国]せいばい→①しおき。処罰。②さばき。裁判。③政治を行うこと。」(『旺文社漢字典』第2版)

 「成」は、もとの字は〓に作り、戈(か)と丨(こん)とを組み合わせた形。丁は甲骨文字・金文では丨で、飾りの垂れている形である。〓は戈(ほこ)の制作が終わると、飾りをつけて祓(はら)い清めることを示し、「成就する(できあがる。完成する)、なる、なす」の意味となる。→白川静『常用字解』

 「敗」は、貝(ばい)と攴(ぼく=攵)とを組み合わせた形。攴は木の枝を手(又=ゆう)に持つ形で、打つの意味となる。貝は南海産の子安貝(こやすがい)の形で、貴重品であって宝物とされ、古くは貨幣として使用された。この宝物を殴(う)つことを敗といい、「やぶる、傷つける、こわす、そこなう」の意味となる。また敗戦・敗北のように「まける、やぶれる」の意味に用いる。

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【タイムラプス】11月17日(火)5:24〜7:10の伊豆長岡の空。26秒。

https://twitter.com/aisakajiro/status/1328825853204021248?s=21