いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

やや焦げて土鍋の飯や春浅し(あ)

【今日の一枚】あさりの釜飯。

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家に一人でいるときはほとんど飯を炊かない。いざ炊くとなったら炊飯ジャーを使わずに2合炊きの土鍋を使う。

今日は雨で買い物に行けなかったから、昨日のカメさんデーで買ったレトルト具材の釜飯を炊いて夕飯とした。研いだ米にレトルト具材を汁ごと混ぜ加えて炊くだけの簡単調理である。

土鍋の釜飯は、年末に孫が伊豆へ来たときに食わせてやった夕飯で、意外と好評だった。それに気を良くして、いつかまた作ってみようと買い置きしておいた。

孫に作ったのは「鳥釜飯」だったが、今日は「あさり釜飯」。昨秋は「松茸釜飯」もあったかと思う。レトルトだが、具材がしっかりしていて侮れない。もちろんだし汁も。だし汁のあの味は素人には出せない。たぶん。その味を出すための手間隙よりも、私の場合は、味の凝縮されたレトルトを選ぶ。そのほうが手っ取り早い。季節限定の「菜の花釜飯」も買ってあるので、今度はそいつを試してみよう。

とまあ、いろいろ釜飯シリーズはあるもので、これからもそれぞれの季節の旬を楽しむつもり。

これまで飯類は、一人暮らしの晩酌には不必要としてきたが、なかなかどうして「釜飯」の種類の豊富さは捨てがたい。そんな気がしてきた。旬の味が凝縮されているとあっては尚更だ。今回作った「あさり釜飯」は潮干狩りの味だし、「葉の花釜飯」は、まさに南房総の春のイメージだ。

2合という分量は一人の晩飯分としてはいささか量が多い気がするが、多めに作っても、どうせ明日また食うから構わない。日を置くなら冷凍してもいい。

レトルト食品の袋には「3合炊」と表示されているが、隣に小さく「2合でもおいしく炊けます」とある。うちにあるのは2合炊きの炊飯土鍋だが、かえって3合炊きより具材の味が濃厚に出そうで、どちらかと問われれば2合炊きに軍配をあげたい。

作り方は簡単。研いだ米と具材を混ぜた土鍋に水を加え、それをガスコンロに乗せて中火で炊く。炊き上がるまでおよそ15分。それから蓋の穴から湯気が出なくなる頃合いで火を止め、そのまま15分ほど蒸す。これで出来上がり。

茶碗に盛ると、おこげが見えた。このおこげができるから、あえて炊飯ジャーにしないで土鍋で炊く。手間は蒸すタイミングを見逃さないというだけで、あとは炊飯ジャーとたいして変わらない。

とは言うものの、そのタイミングが難しい。見極めは長年の勘と言いたいところだが、こちとらはそう言えるほど経験は積んでいない。

昔はかまどがあって、そこに薪をくべて飯を炊いたものだ。が、今はその役割の全てを炊飯ジャーに委ねている。オール電化の生活に慣れ親しんだ人は、住む地域に電気が供給されないときのことを想定しているだろうか。すわ一大事と、コンビニに駆け込んで食料を買い漁る光景を想像するにつけ、当たり前のように電気を使う生活に慣れてしまった私たちは、いったいいつから自分の命を人任せにしてしまったのだろうと老婆心ながら憂えてしまうのである。

 


【書】「要」ヨウ・いる・こし・かなめ・もとめる(No.371)

▼甲骨文は無し。

▼金文

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象形。女子の腰骨(こしぼね)の形。「こし」をいう。女子の腰骨(ようこつ)は発達が著しいので、下部を女の形とした。𦥑の部分が骨盤の形である。要は腰のもとの字である。「こし」は人体の枢要(もっとも大切であること)な部分であるから、「かなめ、すべる」の意味に用いる。領(くび)も人体の枢要なところであるから、合わせて要領(物事の最も大切な点)という。

 

【温泉】雨につき内風呂。

 

【タイムラプス】1月27日(月)6:00〜7:22の伊豆長岡の空。20秒。

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