今日は三年生の模擬面接で面接官をやった。驚いたのは面接官に退職された高校の校長先生もおられたこと。中学校の模擬面接官になるのは初めてだけど、毎年そのようにお願いしているのだろうか。
男性面接官はことごとくネクタイ姿の正装で、スーツ姿でないのは私だけだった。女性も正装で、まるで入学式の式典のような厳かさ。たかが模擬面接ごときに(失礼)、そんな格好をするとはちっとも知らなかった。ほとんど本番さながらです。
模擬面接に臨む子たちの顔も真剣そのもの。そこは土地柄だろうか、緊張感がもろに伝わってくる。目指す高校にどうしても受かりたいという熱い眼差しをがっしり受け止め、是非とも受かって欲しいと願わずにはいられなかった。
今の三年生は一年生のときから知っている。一年生のときと比べて、ずいぶん成長したなあというのが実感。特に去年は音楽の授業で、全てのクラスの合唱コンクール曲を一緒に歌ったこともあって、私にとっても印象深い一年だった。
その子たちが、自分の将来の夢を堂々と語るのを聞くにつけ、あの子がねえ、こんなことを語るようになったかと感無量である。
複数の子に、3年間の中学校生活でいちばん思い出深いものは何ですか、と訊いてみた。そうしたら、誰もが異口同音に合唱コンクールだと答えた。音楽の授業以外にも、朝、昼休み、放課後と、ああでもないこうでもないとクラスの仲間と話し合いながら、金賞を目指して頑張ったことがいちばん印象に残っているという。
あのときは、校舎のいたるところから歌声が響く学校って、なんて素晴らしいんだろうと思っていたが、子どもたちは子どもたちで、流れる濃厚な時間の真っ只中にいたんだな。
金賞を獲れても獲れなくても、みんなと全力を尽くした一所懸命さが、何物にも替えがたい君たちの勲章だ。それを誇りに受験を乗り越えていってほしい。面接官をしながら、そんなことを思っていた。
【今日の一枚】庭の白梅。
1/18(土)に撮った。
この日は一日雨に降られ、ずっと家に籠もっていた。生ゴミをコンポストに捨てに行ったら、白梅がぽっこり蕾を膨らませていルのに気づきパシャっ。雨を含み、真珠みたいに輝いている。あと一週間もしたら、ぽつりぽつり咲くだろうか。
【書】「幽」ユウ・かすか・ふかい・くらい(No.364)
▼甲骨文
▼金文
会意。〓1(ゆう)と火とを組み合わせた形。〓1は拗(ね)じった糸束(幺=よう)を並べた形。それに火を加えて燻(くす)べて黒色にすることをいう。その色は幽暗(奥深くて暗いこと)であるから、幽微(奥深くかすかなこと。深遠で微妙なこと)の意味となる。「かすか、ふかい、くらい」などの意味に用いる。人を幽暗のところに幽閉する(一室や穴などに閉じ込める)ことを、幽囚(捕らえて閉じ込めること)という。<『常用字解』より>
〓1(『超漢字』の画像)↓
【温泉】一二三荘。
【タイムラプス】1月20日(月)5:50〜7:27の伊豆長岡の空。24秒。
https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2785915258133000/?d=n