いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

大仁のオモチャ屋

駿豆線・大仁駅の近くに「いたがき」というオモチャ屋がある。旧下田街道の駅前商店街の外れにあって、駅方向を背にして、道が左に曲がる真正面にある。バイクで修善寺に行くときにはいつもこの道を通るが、通るたびに一度寄ってみたいと思っていた。庭の草木の水遣りを終えた夕方、今度、孫が伊豆に来たときに、気に入ったオモチャがあったら買ってやるつもりで下見に出かけた。

店は旧下田街道沿いにあるのだが、この街道は信号機がほとんどないせいか、136号線(今の下田街道)の混雑を嫌ってこちらに迂回する車も多く、幅員が狭い割には交通量が多い。店の横に車一台分の三角形の駐車場があるが、そこへバイクを停めようにも、対向車が途切れなく続いて右折できない。背後には私の右折を待つ車が列をなす。何だか申し訳なくて、というか、すれ違う車に接触されるのか怖くて、一旦、オモチャ屋の向かいの路肩にバイクを寄せることにした。で、車が途切れたところで道を渡った。信号がないというのも善し悪しです。
店内は、昭和30年代の雰囲気を残していて、もちろんクーラーは無しでガラス戸を開け放してある。奥に人影がちらと見えたが、対応に出てくる気配がないので、勝手に棚を見て回ることにした。特に何を買うという目的もなかったから、その方がこっちも気楽でいい。
正面のガラスケースの上にトミカのミニカーが箱に入ったままで並び、その奥が駄菓子屋にあるような籤引きコーナーになっている。今やオモチャだけではやりくりできないから、地元の子供を相手に籤引きを始めたのらしい。それでも店を維持していくのは難しかろう。今の店主の代で店は閉じられるのかもしれない。
左側の棚に、30センチほどの女の子の人形がプラスチックのケースに収まっていて、それを見て思わずドキッとしてしまった。交通事故で亡くなった妹の霊を慰めるために、母が寺に納めた人形にそっくりだったからである。妹が生きていれば今年で55歳になる。今は彼岸で母と一緒にスヤスヤ眠っているだろうか。5,649歩。
写真は、下見をしてきたオモチャ屋。L字型の店の右側のショーケースに、日に焼けたHARLEYの模型が展示されてあった。頓挫しているHARLEYの組み立てもやらねばまいねの。日に焼けた人形の面影をなす(あ)
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