いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

隣の人

昨夜8時頃、湯上りに冷奴と枝豆で一杯呑っていたら、玄関のドアをノックする音がした。こんな時間に人に訪ねられたことがなかったので、一瞬、身構えたが、ドアを開けて見たら南側の隣家のご主人だった。今度、屋根の修理工事をすることになり、ついては足場を組むのにお宅の敷地を利用させてもらうかもしれないので、それで挨拶にきました、と言う。

隣のご主人がどういうお仕事をされている方なのかは未だに分からない。通勤にはミニバイクを使っているようで、出かけるのも割と朝の早い時間帯に出かける。ネクタイ姿は見たことがなく、ボタンダウンのオックスフォードシャツを着ていることが多い。庭いじりをしていたりして顔を合わせるときは大抵こちらから挨拶をする。すると向こうは、ウッす、というような、どちらかといったら体育会系の挨拶を返してくる。年恰好は50歳前後といったあたりだろうか。もしかして教員? と思わないでもないが、たまに平日の昼に見かけることもあるので、結局のところ、何をされている方なのかよく分からない。
奥さんの方も仕事をされているようで、こちらは私の姿を見つけると、向こうから声をかけてくれる。ある日、海岸で拾ってきた漁具の板を庭の梅の木にロープでくくりつけたのへ、孫娘を乗せてターザンごっこをしていたとき、私が「ああ↗︎あぁ〜」って叫びながら梅の幹を蹴るんだよと指導していたところへ、ちょうど奥さんが玄関から出てきてクスッと笑われたことがあった。さぞかし変なお爺さんだと思ったことだろうなあ。きっと今も奥さんの頭の中では、私は変なお爺さんのままなのに違いない。
お子さんはいないようだ。犬を一匹飼っていて、あれは秋田犬だろうか。いや、柴犬か。犬のことはよく分からないが、その犬が、朝7時になると、市の防災無線から流れる時報に合わせるかのように決まって鳴き声を上げる。あれは今もって不思議。犬には体内時計が備わっているのらしい。ひと頃は、アプローチの敷石に一歩踏み入れたところで随分吠えられたりもしたが、今はそんなことは全くない。逆に防犯灯同様、隣家の住人まで見守ってくれているありがたい犬です。20,298歩。
写真は、庭の甘夏。去年の実を枝にぶら下げたまま、今年の白い花が一斉に咲き出した。いい加減、収穫しないとな。甘夏を採らせてくれぬ虻と蜂(あ)
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