いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

中学生に呼び止められた

朝10時過ぎ、プラごみを出した後そのままコンビニに行こうとしたら、坂の途中で中学生の集団に呼び止められた。10人ほどの人数で、揃いの青いジャージー姿である。リーダー格らしい女生徒が、フィールドワークノートにメモを取るような構えで「すみません、あっ、韮山中学校です。この近くにあるオオヤマコフンの場所が分からないので教えてくれませんか?」という。オオヤマコフンとは、字で書けば「大山古墳」と書くのだろう。私の家のある立花台を降りた田圃の広がる一帯を宗光寺という。その宗光寺の向こう側の斜面に「宗光寺横穴群」があるのは知っていた。7世紀中葉から8世紀初頭にかけて築造されたものらしい。最初、そのことかと思って、坂から見下ろす田圃の向こうを指差し、「あちらの方に古墳群らしいのがあるのだが、そのことかな」と尋ねたら、「ええ、それは知っています」という答え。私を呼び止めた時間と場所から推して、多分そこの場所を調べた後に、その足でこちらの坂を上って来たのらしい。立花台一帯は、どこに何があるか私の頭に大まかな地図ができていて、更に奥の韮山峠につながる田中山の地域の様子も知っているつもりだったが、「大山古墳」なるものが近くにあるとは全く知らなかった。それで、私には分からない、お役に立てずごめんなさいと言うしかなかった。

韮山地区は史跡の宝庫である。昨年9月に世界遺産登録への国内推薦が決まった韮山反射炉を始め、江川太郎左衛門の旧屋敷、昨年国宝に指定された願成就院の運慶の仏像、源頼朝の配流の地である蛭ケ小島などなど、すべて歩いて回れる場所に固まっている。中学生のフィールドワークにとってはうってつけの地区である。地元の歴史を歩いて学べる環境は貴重だ。このような恵まれた地域に育まれながら、すくすくと成長してほしいと願ったことだった。
夕方、長岡南浴場で汗を流す。熱い浴槽の温度は44℃。最初は熱すぎると感じていた温度も、最近は肌が慣れたせいか、それほどでもなくなった。逆に、温泉は熱いのに限る、とまで思うようになった。これまでいろいろ浸かってみたが、入浴料279円、混み具合(空いているときは殆ど独占)などを総合して長岡南浴場が私にとってのランキング1位ということになろうか。2,051歩。
写真は、長岡南浴場の浴槽。奥が温めの42℃、手前が熱めの44℃。満月じゃ今宵芯まで温だまれ(あ)
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