いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

タケノコ掘りも終盤

チューリップの脇に立てておいた畝に支柱を5本挿す。後はミニトマトの苗を買ってきて植えるだけ。それで、午後、田京のホームセンターに苗を見に行った。同じミニトマトの苗でも68円のものと210円のものとがある。210円の方が接木苗で、連作障害が起きず病気にも強いという。今回植えようとしているのは、去年植えた場所と全く同じ場所なので、連作障害を避けるのであれば接木苗が無難ということになるのだろうが、ちょいとお値段がねえ。68円の苗だって育たないことはないと思うんだが、こればかりは何とも分かりません。ということで、今日のところは保留。代わりに万能ネギ、千成瓢箪朝顔のタネを買ってきた。
ホームセンターの帰り、寺院脇の急坂を上りながら、そろそろタケノコ掘りもいい頃合いかなと思って寺院と反対側の竹藪を見たら、いい頃合いなんてもんじゃない、至る所ににょきにょき頭をもたげているではないか。中には50cmくらいにまで伸びすぎたのまである。タケノコ掘りはいつの間にか終盤に到達していたのだった。
檀一雄著『檀流クッキング』(中公文庫)に紹介されるタケノコ料理は、全くもって豪快。いつかやってみたいと思っている男の料理である。いつかって、そうか、薪ストーブがあるんだからやろうと思えば今だってできるじゃないか。幸い、まだ薪が少し残っている。よし、明日やってみよう。檀流焼きタケノコなるものを食してみよう。以下は『檀流クッキング』より引用。

ここに一つ、最も野蛮なタケノコの料理を紹介しておくが、この野蛮な料理ほど贅沢なものはないのであって、竹林の中で掘り取った瞬間のタケノコでしか、うまくない。(中略)

そのタケノコの竹の皮は、つけたまま……、切口のあたりだけ泥を綺麗に拭き取って、切口の真ん中あたりから、ドライバーをつっこみ、タケノコの節を抜くのである。若いタケノコは、内部が一様につまっていて、節も、中空もないが、その柔らかいタケノコの芯をドライバーでくり抜くわけだ。くり抜く際にこぼれ散るタケノコの芯の破片だってもったいないから、なるべくビニールの上で穴をあけよう。
穴の大きさは、親指二本くらいが適当だろう、あまり大きくなくてよい。その穴の中に生醤油を流し込むのである。醤油が入ったら、ダイコン(ニンジン)を栓の代わりに削ってつめる。そこらの枯葉、枯木をよせ集めて、あらかじめ焚火を焚いておき、そのタケノコを半分灰の中につっ込むようにして焼くだけだ。1,623歩。筍を掘ったそばから焼く贅沢(あ)
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