いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

いなり寿司の朝

一年ぶりのいずぃなりの会は、囲炉裏のせんべい汁を囲み、薪ストーブの石焼きじゃがいもを突つきながら、愉快適悦、呵呵大笑、珍味佳肴、羽化登仙の宵を深めていく。夜9時ごろ、仲間の最後の一人が合流し、宴はいよいよ佳境に達する。気づいたら時計は午前0時を過ぎていた。こういう愉快な仲間たちと出会えたことを本当に幸せに思う。
朝食は、お約束のいなり寿司。一年前は、朝からいなり寿司とは恐れ入谷の鬼子母神と思ったものだが、こうしてまた同じくいなり寿司を口にしてみると、これを食わないことには収まらない、会の絆はこのいなり寿司にあると思えてくるから不思議だ。このブログのタイトルの源泉となったいなり寿司である。タイトルの「いずぃなり」の「ぃ」は何で小さいの? とよく聞かれるが、なんとなくそうしたかった、としか言いようがない。「いなり」だと寿司が前面に武張りすぎる嫌いがあって気持ちがストンと落ちない。もう少し柔らかい、曖昧な感じを出したかった。感覚的にはそんなところです。
三島を散策したいとの仲間の声を受けて、三島田町で下車し、まずは三島大社に向かう。今日はかなりの人が出ていた。大鳥居を潜った参道の枝垂れ桜がみごと。参道の両側は屋台で埋められ、売り声が飛び交っていた。期せずして桜祭りの真っ只中に入り込んでしまったようだ。人並みの流れに沿って本殿まで歩くと、本殿では結婚式の真っ最中。本殿の脇では式を終了したばかりらしい別の新郎新婦が、花見客のカメラに囲まれていた。おめでとう、お幸せに。
三島大社から最短距離で楽寿園に行ってもよかったが、春真っ盛りのポカポカ陽気だったことも手伝って、源兵衛川のせせらぎを楽しむことにした。ここもまた見事な桜が咲き誇っていた。川面すれすれに伸びる桜の枝がいい感じ。川面に接するベランダにテーブルを並べた珈琲屋からいい香りが漂っている。川のせせらぎを聞き、しなやかに伸びる桜の枝を眺めながら飲む珈琲は、さぞかし旨いことだろう。駿豆線のガード下を屈みながら潜って顔を出すと、鰻を焼く匂いが迫ってきた。三島広小路駅前の人気の鰻屋である。昼時とあって、店の外にはかなりの人が立ち並んでいた。優に2時間は待ちそうな気配である。それでも食いたいと思わせる味なのだろう。今度、空いている時間を狙って味わってみるか。
昼食を楽寿園の休み処で摂る。昼食後は園内にある楽寿館を見学。案内の説明を聞きながら、主に建具の建て付け具合をチェック。今後のぼろ家の修繕の参考にさせてもらいました。9,186歩。良き友と良き酒のある春盛り(あ)
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