いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

城山の春景色

大仁のガストで朝食を摂ろうと思って自転車で寺院脇の急坂を下りる。下り切ったところでゴミ袋を持ったお婆さんとすれ違った。お婆さんのゴミ袋で今日はプラゴミの収集日だったことを思い出した。来週の木曜までゴミを溜めておいてもよかったが、明日、前の職場の仲間が泊りがけの宴会をやらかしに来ることになっているので、できればゴミをすっきり片付けた状態で迎えたい思いがあった。で、下り切った急坂を、自転車を引いて戻る。

プラゴミをまとめて収集場所の金網小屋に放り投げ(私の生まれ育った青森では、ゴミを捨てることを「投げる」という)、今度は通勤で伊豆長岡駅へ出るときに使う道を下る。そのまま下田街道を横切って狩野川の土手を走る。土手の斜面には土筆が群生していた。ちょうど去年の今頃、明日来ることになっている前の職場の仲間と土手を歩いたっけ。その仲間の一人が歓呼の声を上げて土筆に近寄り、斜面をずり落ちそうになったんだったな。そんなことを思い出しながら自転車を走らせていたら、城山(じょうやま)の真下の土手一面に菜の花が咲いていた。城山は筋肉もりもりマッチョのような雄々しい岩山で、標高は342m。観光案内には地下のマグマが冷え固まり、浸食によって地表に現れた岩頸という地形だとある。遠くからでも目立つ独特な姿をしているので、古くは街道の道標になっていたという。
5月下旬の狩野川鮎解禁には、ここに鮎小屋が建つ。去年はその鮎小屋で、昼からかぱかぱウイスキーを飲んでいた小父さんに、鮎釣りを始めたいと思っているが、とりあえず何を用意すればいいかと訊いたことがある。そうしたら、鮎釣りをしてぇんだったら、まずは奥さんを説得しな、全部揃えるとなったら百万円近くになるだら、と言われた。百万円と聞いた時点で鮎釣りは断念した。鮎小屋に顔を突っ込んだのはそれ一回だけで、あれから一度も行っていない。
写真は、菜の花の咲く土手から見た城山。ハイキングコースにもなっているようだから、春の花が咲き乱れているうちに、一度、登ってみようか。2,715歩。菜の花や背に岩山を従えて(あ)
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