いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

自転車がパンク

秦野へ出勤。元々は水曜が出勤日なのだが、今週は水曜と火曜が入れ替わった。今年はこういう変更もできるが、4月からは14時間勤務の予定なのでそうもいかない。今日は昼からの出勤だったので、その分帰りも遅くなり、職場を出たのは午後4時だった。正面に丹沢の山並みを眺めながら、坂をゆっくり下って駅に向かう。その坂から見る広大なパノラマの景色が好きだ。山の端に白い雪を斑に残して、裾野から登り来る春の気配をじっと待っている。やがて若芽が一斉に吹き出し、花咲き乱れ、山笑う季節がやってくる。

伊豆長岡に着いたのが夕方6時半。駅付近で晩飯を食ってから帰ろうとも思ったが、帰ってラジオを聴きながらグビっとやる方がいいやと思って、駐輪場に停めてある自転車に跨がった。ん? 乗り心地に違和感。一旦降りて後輪を指で押したら、タイヤがへにょへにょになっていた。パンクである。先週、家を出る時にパンパンに空気を入れておいたのに、その空気が粗方どこからか漏れ出ていたようだ。タイヤを押す指の感触から、完全なぺしゃんこになる一歩手前の状態と分かる。パンクの穴は小さい。これなら、段差の箇所で腰を浮かせば走れないこともない。何とか急坂の下まで持ち堪えてくれと祈りながらペダルを漕ぐ。で、ぎりぎり持った。
麒麟麦酒が販売しているウイスキーに「富士山麓」というのがある。このところ伊豆の晩酌は専らこれにお世話になっている。樽熟50°で、裏のラベルに、「澄んだ飲み口、甘い樽熟香、心地よい余韻、清らかで奥深い味わいをお楽しみください」と記す。ロックでちびちび呑るにはお手頃なウイスキーである。グラスの氷をカランコロン転がしているところへ、折しもラジオから70年代の懐かしい曲が流れ出す。流れてきたら、もういけない。たちどころに青春時代が蘇り、心地よい余韻に酔い痴れながらもう一杯、となる。そして、医者にまた叱られる。5,837歩。叱られて爺は囲炉裏で丸くなる(あ)
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