いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

幻の元遊郭

三島へ出勤。駅北口のドトールで珈琲を一杯。最近は日本大学ビルのコンビニではなく、ドトールで珈琲を飲むことが多くなった。こっちの方がガサガサしないで落ち着くし、第一、珈琲の味が違う。今日は、注文のカウンターにA4版の手書きのメモで、大雪のため物流が滞り、パン類の提供ができない旨のことが書かれてあった。駅前の景色は降雪の気配を全く感じさせないが、御殿場の方は大雪の影響が未だに残っているらしい。東名高速道路が寸断されると、静岡県への物流が一気に途絶えてしまう。東名高速道路は、正に静岡県の大動脈なのだ。

仕事の帰りに三島広小路を通って、元遊郭があったと言われる清住町へ廻ってみた。♪富士の白雪ゃノーエ♪と歌われた農兵節に出てくる三島女郎衆の生活を営んでいた場所がどんなところか、一度見て見たいと思っていた。前回歩いた三島広小路駅前南通りの、左へ曲がると源兵衛川に出る交差点を右へ廻る。その道を真っ直ぐ行けば目的地へ着くはずと見当をつけて、正しくその通りに清住町へ出たのだが、どこをどう探しても元遊郭だったらしい形跡は全く見られず、広大な機械工場の周囲に一般住宅が建ち並んでいるだけだった。あるサイト(http://nouheibushi.kan-be.com/page007.html)の説明によると、元遊郭だった建物は、売春防止法制定後も昭和40年半ばまで賃貸アパートとして残っていた由。今は全て取り壊されているという。元そこにあったものが、そもそも最初からなかったかのように歴史から抹消される運命は哀しい。哀しすぎる。
佐野美術館の裏を通って三島田町駅へ向かう。佐野美術館では昨日から辻村寿三郎人形展「平家物語縁起」が始まったが、今日はスルー。些か歩き疲れた。来月30日までだから、又の日に余裕で見られます。美術館の門の外にモダンなトイレがあった。門の外だから公衆トイレだろうか。内はゆったり広く清掃が行き届いていて気持ちよかった。これが市の一般公衆トイレだったらすごいことです。日本一に推薦します。
三島田町駅から13:43発の「踊り子号」に乗って伊豆長岡駅まで。この踊り子号は普通乗車券で乗れる。大場駅と大仁駅にも停車する。そういう運行があることを初めて知った。車内は結構混んでいた。観梅シーズンということだろうか。
写真は佐野美術館前のトイレ。「トワレかわせみ」とある。おしゃれな喫茶店みたい。何だか公衆トイレじゃないような気がしてきた。大体、公衆トイレに名前なんて付けないでしょう。しかも「トワレ」だなんて。きっと美術館が管理しているんだな。13,472歩。春の風三島女郎衆の裾を掻く(あ)
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