【今日の一枚】御殿場線の下土狩駅。
沼津駅で御殿場線に乗ると、2つ目の駅が下土狩駅。今の御殿場線がかつて東海道本線だった頃、ここは三島駅だった。
一昨日、小田原の娘からLINEで、孫娘(小5)のミニバスケの試合が7/28(今日)9時半からあると連絡があった。試合会場は「ウェルピアながいずみ」。どんな試合か知らないけれど、小田原のチームが静岡まで遠出することもあるんだね。夏休みだからかな。
LINEには「試合があります」とだけしか記されていなかったが、わざわざ知らせてきたということは応援よろしく！の意味だろう。そう思ってiPhoneアプリ「マップ」で会場を探したら、最寄駅は下土狩駅だった。
下土狩駅がかつての三島駅(初代)だということは知っていた。昭和9年に丹那トンネルが開削され、熱海を通る新しい東海道線の開通に伴って、今の三島駅(二代目)ができた。初代の三島駅は下土狩駅に改称され、駿豆線への乗り換えも新しい三島駅に移ってきた。
三島駅と三島広小路駅の区間が大きくカーブしているのは、三島広小路駅から下土狩駅までまっすぐ延びていた線路を強引に三島駅まで曲げたからである。
その、かつてまっすぐだった線路跡をカブで走ってみた。孫娘の試合(負けた)を観た後、下土狩駅前交差点を右斜め方向にまっすぐに延びている道が、かつての線路跡だとはすぐに見当がついた。しばらく走っていると、途中に、三島広小路にある焼き鳥屋の看板が目に飛び込んできた。畳2畳ほどもあろうか、場違いに大きい。白地に赤の漢字二文字のシンプルな看板だが、とにかく目立つ。これなら遠くからでもすぐ判るだろう。
車が通る道になってから飾り付けた看板なのか、電車が走っていた当時からそこにあったものなのか、そのところはよく判らないけれど、できれば電車が走っていた頃からの看板だと思いたい。和凧の文字のような大きな字をバンバンと二つ並べ、初代三島駅から電車に乗って広小路へ向かうお客さんに、寄ってちょうだい食べてちょうだい呑んでちょうだいとアピールしていたのではないかな。
その焼き鳥屋は、昔からやっている有名な焼き鳥屋だとは、三島で非常勤をしていたときの同僚から教えてもらった。一度その同僚ともう一人の同僚(これまた非常勤)の三人で入ったことがあるが、串さした肉片の大きさに驚いた記憶がある。一本いくらかは覚えていないが、サッカー少年団の面倒を見ていた頃に何度も利用したことがあるとその同僚が言っていたところから推して、庶民価格なのではないかと思う。
新幹線のガードをくぐり、東海道線といずっぱこの踏切をまたぎ、ひたすらまっすぐ進んだ先に、その焼き鳥屋はあった。なんだかその焼き鳥屋へ誘い込むための専用道みたい。
なるほどここへ出るのかと、頭に描いていた白地図に色が塗られたところで道の向かいを見ると、道の向かいは江戸時代から続く老舗の鰻屋だった。ここの店はいつも行列ができる。今日も行列ができて、店員姿の人が休みなく注文をメモしていた。「土用の丑」目当てのお客さんだろうとはすぐに判ったが、では私も今日はうなぎと洒落てみようか、というわけにはいかない。今年は床下工事、その他もろもろ出費がかさんで財布がめっぽう心細い。で、分相応に、今日は精肉店の焼き鳥で我慢することにした。でも、煙だけは負けませんよ。
【書】「宿」シュク・やど・やどる・やどす・とのい（N0.199）
▼甲骨文
▼金文
宀(べん)と〓1(しゅく)とを組み合わせた形。宀には祖先の霊を祭る廟(みたまや)の屋根の形。〓1は〓2席(てんせき＝敷きもの)に人が寝ている形。廟などの神聖な建物に宿直する(とのい)することを宿という。それで「やどる、やど、とのい、とどまる」の意味になる。（後略）＜『常用字解』より＞
〓1(『超漢字』画像)↓
〓2(『超漢字』画像)↓
宀で覆われた中の人と敷物は、甲骨文だと左右どちらにも書かれるのに対して、金文は左に敷物、右に人と固定されるのがほとんど。う〜ん、不思議。その不思議なところがまた書いていて面白い。
【温泉】一二三荘。
【タイムラプス】7月28日（日）4:39〜7:07の伊豆長岡の空。36秒。
https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2426549034069626?s=100001436582002&sfns=mo
