いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

立春の割烹着

残りの薪の数量が心細くなってきた。縁の下に並べたヒノキの薪は順調に消化し、既に3分の2が灰となった。コナラの薪と燃やし比べて、ヒノキだって遜色ないと思っていたが、昨日、久しぶりにコナラを燃やしてみたら、やはり薪としてはコナラの方がヒノキよりも数段火持ちがいいことが分かった。ヒノキはあっという間に燃え始めるのはいいのだが、あっという間に燃え尽きてしまう。だから四六時中、薪をストーブに入れてやらないといけない。それに比べてコナラはその作業が半分以下で済む。この差は意外に大きい。ストーブの前にどっしり腰を下ろし、上に並べた焼き物を摘まみながら一杯呑むのに、ヒノキだと忙しなくていけない。その手間を省いて一遍に薪を放り込んだ日には、それこそ家が燃えるくらいの火力にアッチッチとなって呑んでるどころではなくなる。落ち着いて一杯呑むには、どうしたってコナラに限る。よし、コナラの薪をもう少し仕入れておこう。ヒノキは細かく割って火付け用にすればいい。

雨の日も晴れの日もなるべく外へ出て、薪を燃やす時間を極力少なくするに越したことはない。薪は決して安いものではないし、一人だけの暖房のために薪をバンバン燃やすのは、今の時代は贅沢の部類なのでしょう。最も原始的な暖房手段が、今や贅沢と言われてしまう時代になってしまいました。変われば変わるものです。
午前中、大仁の市立中央図書館で調べ物。伊豆の国市には大仁の他に伊豆長岡と韮山に図書館がある。何のことはない、旧町立図書館がそれぞれの場所にそのまま残った形だ。一応、3箇所ともこれまで足を運んでみたが、大仁の図書館が一番広くて使い勝手がいい。今日はここでたっぷり4時間ほど過ごした。
昼食は、下田街道沿いに一軒ポツンと取り残されたように建っている定食屋に入る。昭和30年代風のレトロな雰囲気が好きなんです。カウンターに座っていた割烹着の女性が立ち上がって注文を訊く。年恰好は私と同じくらいだろうか。割烹着というのが、これまた昭和30年代のスタイルそのもの。初めて入る店だけど、当たり、だったかもしれない。それに、カラーボックスに並んでいたコミック雑誌が「ビッグコミック オリジナル」ですよ。なに、このアンバランス。この手の店はきっと丼物が旨いに違いないと読んで、「玉丼」を注文。案の定、出汁加減が絶妙の昭和30年代の風味。豆腐の味噌汁とキュウリの糠漬け一皿が付いて、ズバリ、ワンコイン。ご馳走様、美味しくいただきました。2,290歩。立春の糠味噌臭い割烹着(あ)
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