いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

柿田川の湧水

伊豆から三島へ出勤。生活の半分が伊豆になってから初めてのパターンである。元々は伊豆に生活拠点を完全に移して、そこでシニアライフを満喫するという生活スタイルを思い描いていた。ところが、諸般の事情で、今は週の前半を伊豆、後半を藤沢で過ごすという生活を送っている。最近は、それぞれに刺激的で、経済的な負担は少なくないが、これはこれで悪くない生活スタイルだなと思うようになってきた。

今朝は濃霧が発生し、駿豆線のダイヤにも影響が出た。家からの急坂を自転車で駆け下りるときに、点灯虫から放たれた光が棒のように固まって、あたかも、映画「スターウォーズ」の光る剣のようであった。伊豆長岡駅に着くと、ちょうど駅員が「本日は濃い霧の影響で、安全のために電車の速度を落として運転しております。お急ぎの皆様には誠に恐れ入りますが、電車の到着を今しばらくお待ちいただきますようお願い申し上げます」というアナウンスを始めたところだった。疎らだった駅のホームは、見る見るうちに通勤・通学客で溢れ返る。駅のアナウンスは、マイクを手にする人が先ほどの駅員の上役らしい人に代わり、「上り三島行きの電車は7、8分遅れて到着の見込み」と、具体的に数値を織り込んだものになった。7、8分待てば電車に乗れるという見通しが得られたので、声を荒げるような人は誰もいない。日本人って、なんて大人しく礼儀正しい民族なんだろう。
帰りは三島田町PC DEPOTに立ち寄ってから柿田川に出る。今日行ってみて、湧水が国道1号線の真下にあることを知った。第一展望台で絵葉書を売っている人がいて、その人は観光客の案内も兼ねているようだった。私が展望台を去ろうとしたときに、赤と黒のツートンのユニホームを着た30人ほどの団体がやって来た。バスガイドさんの新人研修だろうか。リーダー風の人が絵葉書屋さんに「では、お願いします」と、柿田川の説明を依頼していたところをみると、いつもここで絵葉書を売りながら案内役を務めている人らしい。名調子で語り始めた柿田川の歴史に未練を残しつつ、その場を立ち去ったことだった。12,701歩。節分や富士の恵みの湧き出づる(あ)
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