いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

柊の葉にさす雨のやはらかき(あ)

 体育の時間に、体育館で鬼ごっこと達磨さんが転んだをやった。体育館は横にバスケットコートが3面できるくらい広い。鬼になった私は、いい歳こいて逃げる子たちを追いかけ回し、一人をとっ捕まえたところで息が切れてステージの上にひっくり返ってしまった。

 これ以上走ったら救急車を呼ぶことになると弱音を吐きながら、第二ラウンドは戦線離脱。そのまましばらくステージに仰向けになり、息を整えた。呼吸が落ち着いたところで水飲み場で水を飲む。よ〜く見ておけ、これを年寄りの冷や水と言うんだ。

 鬼ごっこの次は達磨さんが転んだをやった。ところが、ストップが効かず、ゴロンと肩から落っこちて、早々に捕まってしまう。

 実は私は、達磨さんが転んだのルールをよく知らない。第一、小さい時にこれで遊んだ記憶がない。鬼が向こう向きになって「達磨さんが転んだ」と言い、言い終わったところで振り向く。振り向いた時に少しでも手足を動かしていたら、その人は鬼に名を呼ばれ、鬼の横に並ぶ。鬼が「達磨さん……」と言っている間に鬼に近づくのだが、移動しているのは明らかなのに、鬼はそれを指摘できない。それの、どこが面白いんだかちっとも判らなかった。

 今日は朝からずっと雨が降り続き、風呂は、昨日今日と内風呂で我慢。達磨さんが転んだで肩を打撲したこともあり、今日は一二三荘の温泉にゆったり浸かりたかったが、雨では仕方がない。

 外に出ないと晩酌のおかずも買えない。どうするかというと、今日は、買い置きしておいたカルパスと冷凍枝豆と、それに昨日焼かなかった焼き鳥2本を塩焼きして、それを晩酌のおかずとした。

 今回は雨で買い物ができなくなるだろうからと、一昨日に焼き鳥肉(ねぎま)を10本買っておいた。それを一昨日は4本、昨日も4本、今日は2本と分けて焼いたのである。冷凍枝豆は3夜連続。カルパスを添えたのは肉が焼き鳥2本だけじゃ寂しいから。それでも寂しいかとチーカマも1本加えた。

 晩酌のおかずに共通するのは、箸を使わないでつまめるというところ。晩酌の時は大抵iPhoneでメルマガを読んでいるので、どうしても箸を使わなくて済むおかずになる。そのうちポテチとか、包丁も使わない皿にも盛らない袋を開けるだけでいいつまみになるんじゃないかと懸念するが、そこはさすがに糖尿病がブレーキを効かせるからそうならない。

 なんともしみったれた晩酌のおかずだが、酒好きのおかずは、外が雨でなくたって大抵そんなものだ。そして、酒さえ呑めれば、そんな程度のおかずで十分満足なのだ。

 

【今日の一枚】庭のヒイラギ(柊)。

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 前の道路に面する生垣にドウダンツツジ(満天星躑躅)が植わってあるが、その背後の庭にヒイラギ(柊)が食い入っている。茶色い葉は新芽。

 私が今のところに住み始めた最初は、この柊は背丈が10cmほどで可愛らしかった。それが年とともにみるみる成長して、今では1mほどの丈になっている。このまま放っておくと、庭が益ます狭くなるのは目に見えているが、ここまで大きくなると伐って捨てるにはいささか惜しい気もする。

 柊の葉は固くてトゲトゲがあり、昔から魔除として正月や節分に飾られた。クリスマスのリースにも使われ、一昨年は、裏庭のアケビ(木通)の蔓と一緒に美術の時間に提供し、実際にクリスマスリースを作ったこともある。

 

【書】「在野」ざいや(No.476)

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 「官職につかないで民間にいる。また、その人。⇔在朝」(『旺文社漢字典』第2版)

 「在」は、才と士とを組み合わせた形。「野」は、林の中に社(=やしろ。土は神を祭るところである社のもとの字)のあるところをいう。→白川静『常用字解』

 

【タイムラプス】10月8日(木)5:06〜7:03の韮山方面の雨空。29秒。

https://twitter.com/aisakajiro/status/1314328352061186049?s=21