いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

隙間風孫の思ひ出詰め切れず(あ)

【今日の一枚】ダンボールで目張りした3畳間。

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 急に寒波が襲ってきた。あまりの寒さに耐えきれなくなって、隙間を目張りする。3畳間だけで生活するなら暖房も既存電気ヒーター1台で事足りる。
 孫がいなくなって、3畳2間に間仕切った部屋をもとの6畳に戻すかどうか迷ったが、そのまま2間のままにすることにした。一人で住むのにそんな広いスペースは要らない。3畳間ひとつあればいい。
 第一、暖房費が節約できる。
 きょうの昼、どこぞの水道屋がやってきて、このところの水道使用量が半分に減っているので、何か事情があるのかと思って伺いました、と言う。いや、事情も何も一緒に住んでいた孫がいなくなっただけのことだけどと告げたら、それ一発で納得して帰って行った。
 これまで一つ屋根の下に4人で暮らしていたんだもの、それだけ水道代もかかっていたさ。それが一人暮らしになったんだからその分、何から何まで費用が一人前で済むようになるのは必定。おかげでずいぶん生活が楽になったけど、孫がいなくなるとそれはそれでやっぱり寂しい。
 孫にとっては、一旦は一緒に生活した空間だもの。思い出もたくさん詰まっているでしょうよ。間仕切りの細い隙間にも、自分好みに塗ったペンキにも思い出がたくさんあるでしょう。その思い出までも消し去ることは私にはできない。だから、そのまんま残しておく。いつ訪ねて来てもいいように。ただ、隙間風が入って来ないよう、ダンボールで隙間を埋めることだけはさせてください。


【書】「恕宥」じょゆう(No.1,226)

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 「大目にみて許す。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「恕」は、心と如(じょ。同じに見る意)とで、相手を自分と同様に見る心の意を表す。
 「宥」は、宀(家)と、音を表す有(ゆう。かばう意→佑)とから成る。


【ディジタル画】『それから』 三の三(No.666)

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 代助は親爺と対座してゐる。
 親爺は三十にもなる代助に説教をたれる。
 「三十になつて遊民として、のらくらしてゐるのは、如何にも不体裁だな」。
 これが世間の一般的な考え方だが、代助は違う。
 「代助は決してのらくらして居るとは思はない。たゞ職業の為に汚されない内容の多い時間を有する、上等人種と自分を考へてゐる丈である」。
 「遊民」には、全集では長い注解がついている。いわく「定職がなく遊んでいる者。高等教育を受けても適当な働き口がなく、困窮する青年が急増し『高等遊民』問題として社会問題化したのは『それから』発表以後の明治44、45年のことである。(後略)」
 「働かざる者食うべからず」とは昔からよく言われることだが、働きたくても働き口がないんだから仕方がない。何も好き好んでフラフラしているわけではないのだ。
 ロボットの社会進出によって、これからは人間の働き口がどんどん減っていきます。何せ、AI頭脳の方がプロの棋士を打ち負かしたり、医療介護を嫌な顔一つせずこなしたり、自動車だって勝手に運転するように、ロボットが人間の頭脳領域にまで進出する時代なんだから、人間の出る幕は益ます狭まりますよ。社会はそれをよしとするんでしょうか。
 人間は優秀な頭脳を駆使してロボットを世に送り、やがてはロボットによって自分の食い扶持を脅かされるようになる。これじゃ何のために高等教育を受けるのか判らない。

 人間らしい生き方を人間自らが狭めているとしか思えない。未来社会を担う若者たちはそれを敏感に感じ取っているんじゃないのかな。


【タイムラプス】10月26日(水)6:24〜8:39の伊豆長岡の空。33秒。

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【新型コロナ】10/26(水)23:55現在(Yahoo!より)
<国内>
新規感染者数→50,146(前週同曜日比 +6,767)
累計感染者数→22,133,065
死亡者数→46,502(前日比 +69)
<静岡県>
新規感染者数→1,314(前週同曜日比 −106)