いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

湧水の渾々と山ほととぎす(あ)

 かの葛飾北斎が75歳の時にしたためた一文だそうだ。北海道新聞コラム「卓上四季」(6/27付)で知った。
「70歳前の作品は取るに足らず、73歳で生き物の造作や草木の生まれを多少は知ることができた。ゆえに86歳になればますます上達し、90歳で奥義を極め100歳に至り神妙の域に達するだろう」
 すごい画業の執念もあったものです。それに比べたら私なんぞはまだまだ駆け出しのひよこ。今は取るに足らぬ駄作を量産しているけれど、私も北斎ほど歳を重ねれば神妙の域に達することができるでしょうか。

 でも、かの人は天才。私は凡才。所詮住む世界が違いすぎる。


【きょうの一枚】ミロクの湧き水。

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 湧き水のストックがなくなったので汲みに行った。今回は運搬手段はバイクなので、空のペットボトルを後ろのボックスに10本積んで出かける。
 バイクの場合、湧き水を取りに行くのは、近場の「ミロクの湧き水」と決めている。湯ヶ島まではバイクだと遠すぎる。
 きょうは平日昼前だったが、水汲みの先客が二人いた。お二人ともここへ来るのは初めてだという。ここで湧き水が汲めるという情報はどこで仕入れたのだろう。
 私は去年、当時の区長さんから聞いた。私が湯ヶ島まで水を汲みに行くという話をしたら、それなら大仁にもあるよとこともなげに言う。Googleマップで確かめたら、しっかりマークが付いていた。ちなみに湯ヶ島の方は付いていない。
 ミロクの湧き水は、それなりに名のとおった水汲み場なのかもしれない。
 帰りについ「まごころ市場」に立ち寄って地元の野菜を買ったりする。湧き水を汲むだけならタダだけど(湯ヶ島は20L×100円払う)、結局、大仁の方が買う野菜分だけ高くつくかもしれない。


【書】「場師」じょうし(No.743)

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 「庭園を管理する役人。庭師。植木屋。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「場」には、「はたけ」の意味もある。この甲骨文を見ると、なるほど畑の意味があるんだと判る。
 「師」は、軍が出征するときに、祖先を祭る廟で戦勝祈願の祭りをし、その祭りの肉を携えて出発した。その肉を切る時に使う刀を持つ者を師という。師は肉を切り取る権限を持っていた。


【ディジタル画】制吒迦童子立像(No.187)

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 伊豆の国市の願成就院(がんじょうじゅいん)という寺院にある。鎌倉幕府初代執権・北条時政が建立したとされる。そこに運慶作の仏像が五体あって、その一つが制吒迦童子(せいたかどうじ)立像。
 平成25年2月に国宝に格上げされた。それまでは単に国の指定文化財だった。
 私が今の伊豆の家を手に入れたのは平成24年秋だから、その時はまだ国宝ではなかったことになる。私が五体の仏像を拝観したのは、たぶん国宝になりたての頃で、柵なども設けられておらず、手を伸ばせば触れられる位置に五体並んでいた。今はがっしりとした柵で覆われていて手に触れることはできない。
 トレースも彩色も「Gガッシュ」だけで描いた。コメントは「墨ブラシ」。
 これで約2時間。


【タイムラプス】6月28日(月)5:15〜8:00の伊豆長岡の空。20秒。

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【新型コロナ】6/28(月)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→1,283(前週同曜日比 −25)
重症者数→567(前日比 −10)
累計死亡者数→14,674(前日比 +10)