いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

庭梅の枝のきりりと新しき(あ) 

【今日の一枚】庭の白梅。

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 剪定を怠っているから、枝が伸び放題に伸びている。
 そこにポツリと梅が咲くと、人情が湧いて剪ろうにも剪れなくなる。ポツリと咲く梅が愛しくてたまらないのだ。
 俗に昔から「桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿」と言う。梅は枝を剪っても剪った枝の途中から花を咲かすけど、桜はそれをすると枝が枯れて花を咲かせなくなってしまうの意。
 前回(1/14)このブログで、服部嵐雪の句「梅一輪一輪ほどの暖かさ」を紹介した。
 服部嵐雪はいわゆる蕉門十哲の一人で、松尾芭蕉のお弟子さん。出生地は淡路国三原郡小榎並村とされるが、江戸湯島とする説もありよく判らない。
 私がかつて勤めていた横浜の高校の裏庭に梅が植わってあって、入試合格発表の日に事務室の方がいつも花瓶に活けてくれていた。そのときに詠んだ句が「人知れず咲く愛もある梅一輪」。これは多分に服部嵐雪の「梅一輪一輪ほどの暖かさ」の句を意識していたことをここに白状する。
 あの頃は、そういう句を詠めるだけの心の余裕がどこかにあった。 


【書】「爽旦」ソウタン(No.1,308)

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 「夜明け。早朝。爽昧(ソウマイ)。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「爽」は、人(大)の衣装のがらがあざやかなさま、転じて「あきらか」「さわやか」の意。
 「旦」は、太陽(日)が地平線(一)上に現れ出たことを表す。


【ディジタル画】『それから』 十五の二(No.748)

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 代助は青山の父を訪ねるが、父は代助に会ってくれなかった。それが代助には不愉快で堪らない。
 そりゃそうだ。父にしてみれば、お膳立てした縁談を断って人妻と一緒になるというんだから心穏やかではない。「勝手にせい」と突き放したくもなるわな。
 昔は、一途に恋の道を突き進む代助を密かに応援する思いもあったが、最近は、父親の気持ちも判らなくないと思うようになった。それだけ歳をとったのかな。


【昭和の風景】32

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 野良仕事の「3時のおやつ」。
 近所のお母さん方が声かけあって野良仕事に汗を流し、その休憩時間から地域交流の輪が広がっていった。昭和はそんな時代だった。
 そんな交流の輪から、どこそこの誰それさんはどうしたという情報が飛び交うようになり、それをフォークシンガーの岡林信康は♪田舎のいやらしさは蜘蛛の巣のようで おっせっかいのベタベタ息が詰まりそう♪と歌って一世を風靡した。
 今ではそういう雰囲気もなくなり、若人はこぞってアーバンライフを楽しむようになった。そうして「おいてけぼり」にされた村は村会議員のなり手がいなくなり公共サービスからも見放されて限界集落と言われるようになった。
 見よ、これが日本の少子高齢化の姿である。
(昭和35年)


【タイムラプス】1月16日(月)6:12〜8:26の伊豆長岡の空。33秒。

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【新型コロナ】1/16(月)23:55現在(Yahoo!より)
<国内>
新規感染者数→52,603(前週同曜日比 −40,058)
累計感染者数→31,490,782
死亡者数→63,363(前日比 +356)
<静岡県>
新規感染者数→3,132(前週同曜日比 −2,272)