いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

夏の菜の喰ひ尽くされて後の花(あ)

 毎朝7時に市の防災無線から時報チャイムが流れる。それが、今朝は鳴らなかった、気がする。

 チャイムは正午と午後5時にも鳴る。また、午後3時には、小学生の下校に合わせて見守り協力のお知らせが流れる。今日は、そのいずれもが流れなかった、気がする。

 私の母親は、山の畑まで聞こえてくる東北本線の汽笛を時計がわりにしていた。「ポーッ」という音が鳴ると「あ、○時だ」と言い当てた。

 その血を受け継いだわけでもなかろうが、私は市の時報チャイムを聞いて、「あっ、7時だ。テレビを付けてニュースを見なくちゃ」とか、「あっ、5時だ。そろそろ一二三荘へ行かなくちゃ」とか、何か行動をするときの一つの目安にしているところがある。さすがに午後3時の見守り協力のアナウンスは職場の教室で聞くことにはなるけれど、それも含めて、今日は丸一日チャイムが流れなかった気がする。

 私だけが聞き漏らしたのかなと思って、一二三荘でよく会う人に訊いてみた。そうしたら、「いや、気がつかなかった」と言う。夜の自治会三役会の場でも訊いてみたが、誰もが異口同音に「気づかなかった」と言う。本当は鳴っていたのに、「あれ? 鳴らないな」と思ったのは自分だけだったのかもしれない。

 防災無線の時報チャイムが鳴ろうが鳴るまいが、そんなことはどうでもいいのだが、いざ災害が起こった時に、案内放送があったかなかったか、あるいは聞いたか聞かなかったは重要なポイントになるのではないだろうか。避難勧告の放送を聞いて命が助かったり、放送を聞かなかったばかりに逃げ遅れてしまったりすることは、今後大いにあり得ることと心しておかねばなるまい。

 今日の三役会の寄り合いで、地域の自主防災が話題になり、今日の時報チャイムのことがふと頭をよぎった次第。災害に見舞われた時、命の危険を感じて避難してきた地域住民に、どのようにして必要な情報を伝達するか。もちろん役員としてその努力はするにしても、それがうまくできるかどうかは正直言って自信がない。

 

【今日の画像】サンチュの花。

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 庭のプランターのサンチュが花を咲かせた。

 花が咲けば、今年のサンチュも終わり。この花が、やがてたんぽぽの胞子のような白い綿毛になり、その綿毛の付け根に種ができる。

 種を一皿摘み取って、時期になればまた種をまき、苗に育ったら、新しいプランターに移植する。今年はプランターに苗を三列植えたので、葉っぱが密になって大きくならなかった。

 もともとは間引くつもりでいたが、育っていくうちに間引かなくてもいいかと思うようになり、そのままにしていたら、やはり大きく育たなかった。次回はしっかり間引くとしよう。

 それにしてもこのサンチュ、すごい生命力ですね。葉を摘んでも摘んでも、後からどんどん生えてくる。気づいたら毎朝のホットサンドに欠かせない菜になっていました。

 来年は、試しにデッキで栽培してみようかな。

 

【書】若駒(No.414)

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 「Procreate」の「インカ」ブラシで書いた。

 本当は「若鮎」としたかったが、「鮎」の字が『古代文字字典』の「甲骨文」にも「金文」にもなかった。ちなみに、「鮎」は日本では「あゆ」の意で、中国では「なまず」の意である。

 

【温泉】一二三荘。

 

【タイムラプス】7月28日(火)4:35〜7:10の韮山方面の雨空。38秒。

https://twitter.com/aisakajiro/status/1288365025338388481?s=21