いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

そぼ濡れてふるさと遠き花りんご(あ)

朝から冷たい雨が降り、孫どもは家に閉じ込められる。

昨日カミさんから、月火は仕事が休みだけど、天気が悪そうなので、様子を見て(伊豆へ)行けたら行くと「メッセージ」があった。

「行けたら行く」ということは「行かない」ということだな。悪天候の箱根越えを極度に嫌う奴だからそう読んだ。そうしたら、来た。

特に孫娘は、そろそろ伊豆の疎開生活が飽きてきた頃だったので、ばぁばが突然やって来たことに欣喜雀躍(きんきじゃくやく)大はしゃぎ。私も大いに助かった。やはり、孫の面倒は一馬力より二馬力が楽だ。

それはいいのだが、私が昨日の昼、孫どもにラーメンを作ってやろうと思ってラーメンどんぶりがないのに気づき、ホームセンターにカブを走らせて白い陶器のやつを二つ買って来たのだったが、どうもそれが気に入らなかったらしく、「また、こんなの買って。無駄なのよ、あるのでいいのよ。ものが増えるばかりじゃないの」と、さも憎々しげに言う。

どうせなら、それらしい器で食べさせたいという思いで買ったのに、そんな言い方をしなくたっていいだろう、と私はとたんにむくれる。そうなるともう口も聞きたくなくなって、ああこんな奴と一緒に暮らせないと思ってしまうのである。

とまあ、かように夫婦というのは、噛み合わない思いをぶつけ合いながら年を重ねるようにできているらしい。

【今日の一枚】雨にそぼ濡れる姫りんごの花。

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「そぼ濡れる」とは、ほどよくしっとり濡れる語感があるが、実は、ずぶ濡れになることを言う。

はかなく散る桜が雨にそぼ濡れる様と違って、姫りんごの花はどことなく凛としたたくましさを感じさせる。それは、厳しい風雪に無言で耐える津軽の風土を想起させるからかもしれない。

姫りんごの花は去年も咲いた。しかし、結実はまだ見ていない。ネットに当たると、「アルプス乙女」は1本でも結実するというので何もしないで放ってあるが、やはり、りんごは花だけではちと寂しい。今年あたりは一つでもいいから実をつけてくれないかな。

 

【タイムラプス】4月13日(月)6:02〜7:54の韮山方面の雨空。28秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10222575470277661/?d=n