いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

ともかうも余命幾許寒桜(あ)

「書類は整いましたか?」と校長先生に訊かれた。

書類とは、「令和2年度 会計年度任用職員の任用について」の書類である。

「鋭意作成中です」と答え、先週受け取った書類を改めて見たら、提出期間が令和元年12月24日になっていることに気づいた。

書類がまだ提出されていないので教育委員会から督促されたのかもしれない。そう言われても、年が改まってから聞いた話だし、提出書類だって先週もらったばかりだし。でも、口利きをしてくれた校長先生の立場もおありだろうからなんとか今週中に仕上げようと、今日、証明写真を撮った足で直接教育委員会に持参しようとしたが、写真を撮り終わった段階ですでに閉庁時刻を過ぎていた。残念。でも写真は撮ってあるので、明日、事務室経由で提出するとしよう。

それにしても、証明写真の顔を見て、ずいぶんくたびれたなあという印象を持った。普段はあまり鏡を見ないから、こういう時でもないと自分の顔をまじまじと見たりしないが、改めてじっくり自分の顔と向き合ってみると、どうにも冴えないことこの上ない。こんな老いぼれた顔を子どもたちの前に晒しているのかと思うと、子どもたちがかわいそうになってくる。

自分はいつまでも若いつもりでいても、やはり寄る年波には勝てません。校長先生のご厚意でもう一年勤めることに決めたものの、果たしてそれでよかったかどうか。今からでも遅くはない、校長先生にこの話はなかったことにしてもらえまいかと掛け合うことも考えた。

でも、私のわがままよりも、孫が一人前に成長するまでの骨折りを選んだ。いつまで働けるか判らないけれど、働けるうちに働かなくちゃ。というか、働かざるを得なくなっちゃった。悠々自適のはずだった老後プランが軌道を大きく外れて、私自身も戸惑っている。

でも、いいんだ。自分の思い描いた通りの人生なんて、消化試合をこなしているみたいで、考えてみればつまらない。この先どうなるか判らないから人生は面白いのさ。そうでしょう? 

さあて、明日はどんなことになるやら……。ワクワク。

 

【今日の一枚】イズノクニザクラ。

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今日の伊豆日日新聞に「イズノクニザクラ」の記事が載っていた。校長先生がわざわざ職員室の私の席まできて新聞を見せてくれた。

記事には、「薄寒桜を改良して作った新種で、同市(伊豆の国市)誕生を記念して命名された」とあり、その原木が中学校の敷地内にあると紹介されていた。

イズノクニザクラは河津桜よりも早く、2月に開花する。時期的にはちょうど梅の開花と重なる。そのことは知っていたし、原木が体育館裏の斜面の上にあることも知っていた。

で、校長先生が私のところに新聞記事を見せにきたのは、私がいつもの場所にバイクを駐めようとした時に、職員玄関と反対方向の体育館裏へ歩いていく校長先生を怪訝そうに見たかららしい。校長先生は、新聞でイズノクニザクラが開花したことを知り、敷地内のも咲いているどうか確かめに行ったという。そのことを私に知らせたかったみたい。「咲いていましたか?」と私が訊いたら、「少しだけ咲いてた」とのこと。それで私も帰りに、そこへ行って開花の様子を写真に収めた。もう春はそこまで来ている。

 

【書】「役」ヤク・エキ・えだち・いくさ・やく・しごと・めしつかい(No.360)

▼甲骨文

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▼金文は無い。

会意。彳(てき)と殳(しゅ)とを組み合わせた形。彳は行(十字路の形)の左半分で、行くの意味がある。殳は〓1(しゅ=槍に似たほこ)のもとの字で、矛(ほこ)の類の武器をいう。武器をとって遠く辺境に出かけて守備につくことを役といい、「いくさ、兵役(軍務に服すること)」の意味となる。のち「えだち(人民に課す労働)、しごと、つとめ、つかう、めしつかい」の意味に用いる。<『常用字解』より>

〓1(『超漢字』画像)↓

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【温泉】一二三荘。

 

【タイムラプス】1月16日(木)5:50〜7:26の伊豆長岡の空。23秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2777925582265301/?d=n