いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

数へ日や子はやすやすと肉を食ふ(あ)

【今日の一枚】けの汁(伊豆バージョン)。

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具材として、

①ササゲ。赤飯に使う豆。あれ、小豆だとばかり思っていたらササゲだったと、この年になって知った。小豆は煮ると皮が破れやすく、「腹切れする豆は切腹に通じる」として、武士の間で嫌われたという。なるほど、ササゲを煮て、その形の崩れない固さがよく判った。

②山葵(わさび)の茎。これが伊豆バージョンと称した由来。何のことはない、蕨(わらび)が手に入らなかったための代用だが、辛いと思ったらちっとも辛くない。

③赤蕪(あかかぶ)。大根があるから入れなくてもいいかなと思ったが、「まごころ市場」で売っていたので、つい買ってしまった。

④蓮根(れんこん)。これは浮島産。赤蕪同様、本場のけの汁には入れない具材だが、どうせ具だくさんなんだから、入れても悪くなかろうくらいの気持ち。

⑤蕗(ふき)。もちろん水煮。昨日、三島田町のスーパーで見つけて買ってきた。けの汁にはどうしたって蕗は欠かせない。

⑥蒟蒻(こんにゃく)。地元・田中山の農家の自家製。これがまた旨いんだ。孫娘に賽の目に切ってもらったら、少し大きくなってしまった。それもまた愛嬌。

⑦人参(にんじん)。これも地元・田中山産。田中山の野菜といえば、今や私の中では、どこの野菜よりも旨いという思いが定着しています。

⑧牛蒡(ごぼう)。こっちは青森産。「まごころ市場」になかったので、やむなく修善寺の「農の駅」に回ったら群馬産と並んでこれがあった。もちろん、迷うことなく青森県産を手に取る。青森県産というだけで心がじゃわめいてしまうのは血だから、どもなね(どうしようもない)。

⑨煎豆腐(いりどうふ)。木綿豆腐を煎って水分を飛ばした。これは私がやった。水分がなくなるまで煎るのに意外に時間がかかった。

⑩油揚げ。どこのスーパーにも売っている5枚入り袋から3枚取り出して賽の目に切る。こっちは孫娘に切ってもらった。

これらを昆布出汁で煮込んで最後に「伊豆みそ」を溶く。薄い味噌汁を作る要領で、味噌味が全面に出ないようにした。

これで出来上がり。と思ったら、肝心な具材を入れ忘れたのに気づいた。凍豆腐(しみどうふ=高野豆腐)である。あれは膨らむから、こんな具だくさんの鍋に入れたら蓋ができなくなっちゃうな。食ってもう少し減ってから入れよう。

 

【書】「凡」ボン・ハン・およそ・すべて・なみ(No.342)

▼甲骨文

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▼金文

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象形。盤の形。盤はもと舟の形や凡の形にかいた。本音はハンで、汎(はん=うく、ひろい)・帆のように用いる。風の甲骨文字の形は冠飾(かんむりかざ)りをつけた鳥の形で、鳳(ほう)のもとの字と同じである。風・鳳の音符は凡(はん)である。「およそ、すべて、みな」の意味に用いるが、金文に「凡(すべ)て」と使用されており、かなり古くからの用法である。(後略)<『常用字解』より>

 

【タイムラプス】12月29日(日)6:10〜9:10の伊豆長岡の空。22秒。

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