いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

撫子や病の顔を近寄せて(あ)

三島・大場の病院で定期検診。血圧、血糖値、体重、HbA1cともによろしくない数値。自覚症状はまったくないのだが、昨年暮れ辺りからじわじわと悪い方向へ進行しつつある。数値がそう言っている。

さすがに主治医も、「これまで様子を見てきたけど、ここへきて芳しくない数値になってきているので、お薬をワンランク強いのに変えましょう。新しいお薬が出たんですよ」と言って、新しく処方する薬の説明をしてくれた。その薬とは、「SGLT2阻害薬/DPP-4阻害薬配合錠」というもの。36ページにわたる手帳もくれた。この薬、一言でいえば、インスリンの分泌を促す薬と、尿中に糖を排泄させる薬を配合したもの、ということになる。

当然、副作用もあって、手帳によると、低血糖、尿路感染症、皮膚の異常、脱水、ケトアシドーシス(血液中のケトン体が過剰に増え、血液が酸性に傾いて、体に異常を起こすことがあります)に注意せよ、と。

さあて、大変だ。酒は? 酒量の制限はあるのか? これがいちばん気になるところだが、酒については手帳を隈なく探したが特には言っていない。言ってないということは、ほどほどに飲んでもいいと理解していいのだな。飲みすぎなければいいんだろう。でも、これからの時期、送別会、花見、歓迎会と宴会が続くなあ。果たして飲む勢いをセーブできるかどうか。そこが最大の難関です。

 

【季節の花】ナデシコ(撫子)。

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病院の玄関脇の花壇に植えられていた。

ナデシコは、「なでいつくしむ」という意味があると「花調べ」にあり、ついでに旺文社『全訳古語4』に当たったら、「なでるようにかわいがっている子の意」と載っていて、例として『源氏物語』の「かの撫子の生ひ立つありさま、聞かせまほしけれど」(あの夕顔の忘れ形見のいとし子の成長するようすを、頭中将に聞かせたいけれども)を挙げていた。

花を見ていると、「なでいつくし」みたくなる感じがストレートに伝わってきますね。これが病院の花壇に咲いている。私の主治医も、まさにナデシコのような接し方をしてくれる優しい女医さんです。花言葉は「思慕、いつも愛して」。

 

【書】「何」(No.78)

甲骨文と金文の2種類を書いてみた。

▼甲骨文

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▼金文

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音符は可(か)。古い字形(金文)は、人が後ろをふり向き、口を開いて、「なに、いずく」と疑問のようすを示す象形の字であった。また「になう」という意味を示すらしいものに、戈 (ほこ)を荷(にな)う人の形の字(甲骨文)もあるが、疑問の意味の何とは別の系統の字と思われる。可は神に願いごとが実現するように要求し、その承認を求める行為であるから、音と意味が何と関係がある。<『常用字解』より>

言われれば、なるほど、金文は「人が後ろをふり向き、口を開いて」いるように見える。ちょっと、先を急いでるんだけど、声をかけないでくれる? なんていうふうにも見えて面白い。

もっと面白いのは、甲骨文。これはもうギターを抱えたバタやん(田端義夫)そのものですね。この字を見た瞬間にそう思った。本当は、背筋をシャキッと伸ばしたような字形なのだが、面白半分にやや腰をくねらせて、あえておどける格好に書いてみた。

 

【温泉】一二三荘。

 

【タイムラプス】3月27日(水)5:34~7:57の伊豆長岡の空。35秒。

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