今日は離任式だったが、式には出なかった。で、出ていたらたぶんこんなことを話しただろうことを書いてみる。
一昨年の9月にここへやってきて、まず驚いたことは、みんなが朝からグランドで大きな声を出しながら動き回っていたことです。朝早くから「体育の部」の練習をしていたんですね。赤、青、緑、黄色の各組のハチマキをして熱心に練習をしている。見ているこちらにも熱気が伝わってきて、とても活気のある学校だな、よし、私も負けずに頑張るぞと気合を入れたものだった。
「体育の部」が終われは今度は「文化の部」で、朝から帰りの会が終わるまで、一日中校舎に歌声が響き渡った。10月の本番当日の合唱は、それはそれは見事なもので、特に審査を待つ間に歌った全校生徒の大合唱には、こんな合唱今までに聴いたことがないというくらい感動した。
あのときの感動を、今年度の合唱コンクールでも再び味わうことができました。なんて素晴らしい歌声なんだと改めて思った。私は今年度から、2年生全クラスと3年生1クラスの音楽の授業に入り込んで、クラスの合唱曲をみんなと一緒に歌ったりしていた。あのジジイ、なんで毎時間いるんだと思った人もいるかもしれませんが、嫌な顔一つせず、どのクラスも温かく迎え入れてくれました。そして、徐々に声が合唱の声に仕上がっていくのを目の当たりにしながら、ここをこうすればもっと良くなるよと、クラスとかパート別とかで話し合っているのを見るにつけ、すごいなこの子たち、と思ったものです。
その歌声はこの前の「感謝会」にも引き継がれ、1、2年生合同の「青春賦」の歌声は見事にまとめあげられていて、またまた感動しました。そして、さらに感動したのは3年生の「ありがとう」です。あれには鳥肌が立ちました。♬それでも僕は 歩いて行かなくちゃ 今よりもっと輝くため♬ そうです、皆さん。今よりもっと輝くために歩いて行きましょう。これからも一歩ずつ歩いていくこと、それが大事なんだと歌は語っていました。
この4月からはそれぞれの新しい一歩が始まります。それぞれがどんな道を歩くことになっても、歩き出さなければ先へは進みません。3年生が卒業式で歌った「道」に♬当たり前が未来に変わる♬という箇所があります。当たり前の積み重ねの先に未来が見えてくるという意味でしょうか。そのサビの前に♬泣かないで歩こう♬とも歌っています。私は、「泣かないで」とは言いません。泣きたいときは泣いて構わないでしょう。ただ、歩いていくという気持ちはこれからもなくさないで欲しいと思います。
これまで私も65歳という長い距離を歩いてきました。足取りもだいぶ怪しくなってきていますが、歩いていくという気持ちはまだ持っています。たぶんそれは死ぬまで続くんだろうと思います。どうか、皆さんも、時折後ろを振り返ることはあっても、前を向いて歩いていくことをやめないでください。一緒に歩いていきましょう。
【季節の花】シャガ（射干）。
家の前のホテルは未だ休館中。休館してからかれこれ3年近くなる。時たま道に電気工事関係らしいトラックが停まっていることがあるが、屋上のドッグランのフェンスは傾いたままで、再開の気配がまったくない。
その休館ホテルの従業員駐車場の奥が雑木林になっていて、そこに一群れのシャガが咲いていた。「花しらべ」に名前の由来が記されてあるが、ややこしいので省略。別名をコチョウカ（胡蝶花）といい、原産は中国。日陰の林床などに自生する多年草という。花は朝開き夕方にしぼむ。撮ったのは夕方5時前だったが、そろそろしぼみ始める頃合いだったかもしれない。
【書】「家」（No.79）
▼甲骨文
▼金文
宀(べん)と豕(し)とを組み合わせた形。家を示す宀(建物の屋根の形)の下に、犠牲(いけにえ)として殺された犬を加える。（中略）今の形では宀の下が豕(ぶた)であるため、昔は人も豚も同じ屋根の下に一緒に住んだのであると説明されていた。甲骨文字や金文の字形によって、宀の下は犬であり、建築の前に奠基(地鎮)として埋められたものであることが明らかとなってきた。＜『常用字解』より＞
私も宀の下は豚だと小学漢字辞典で教わった。ところが、これは豚ではなく犬だと『常用字解』では解く。甲骨文字や金文の字形でそれと知れるというが、どちらも書いてみて、私には犬だか豚だか判断がつかない。犬と言われれば犬のように見えるし、豚と言われれば豚のようにも見える。尻尾の長さで(特に金文)、犬だと判断したのかな。
【タイムラプス】3月28日（木）5:44～7:32の伊豆長岡の空。27秒。
https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2221745857883279?sfns=mo
